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草ナギ洋平 (東京ピストル) | オランダへ |「WORLD CULTURE REPORT」番外編①

忙しい。
今日も死んでいる。
日本の大手出版社以外の編集、ライターの仕事についた人は、莫大な量の仕事におののき、薄給にあえぎながら今日も泣いているだろう。
いま〆切を数ヶ月過ぎ、ようやくこの原稿を書いている僕もその一人だ。
腱鞘炎になり右手がきかなくなって、思うようにタイピングができないが毎日はハード。本原稿も〆切を裏切って、しばらく放っておいたら非常に怖くなってきて、再びパソコンにむかって原稿を書き、だがWebコラムだから自由にやっていいだろうと楽観的に考えているうちに、ついつい書きあぐね、こんなにまで連載を引き延ばしてしまった…。そう、僕はここで遅延の内訳話をするつもりはないのだが、僕が書こうとしていたことは、この僕の多忙さと無縁ではない。

Text:草彅洋平(東京ピストル
協賛・協力:ダッチデザイン・プロモーション「Premsela」、オランダ大使館 文化部、オランダ政府観光局

つまり、

日本のものづくりの現場はたいへん!!

ということを、ここで僕は書こうと思っていたのである。
いろいろと人の話をきけば、広告代理店に企画だけを盗まれたり、ギャラが安かったり、納期が激しすぎる、という日本のものづくり(クリエイティブという言葉は大嫌いなのでここではこれで統一する)の現状は、どうも日本独特のワークスタイルらしい。さらにクライアントの言うことなら犬のようにイエスマンになる、平気でねつ造する、独創的なアイデアはさける、マーケティングが感性よりも大事、といった日本ならよくある仕事のスタイルも、どうも他国では違うようである。

では他国はどのように働いているのか?
そう考えているときに、以前から行きたいと思っていたオランダへと誘われた。

オランダのものづくりはどうも違うらしい

ということは知っていた。
北欧ブームをさめた目線で眺めながら、以前から僕がものづくりの領域で気になっていた国がオランダである。
国内のインテリアの世界では、IDEE以後CIBONE燕子花が台頭しているが、両社が取り扱っている商品の主力はオランダ製品がほとんどだ。実際、その理由もよく分かるほど、オランダのデザインはアーティスティックで、非常にレベルが高い。
そして、ものづくりの作家が非常に若く、あらゆるジャンルに優秀な人が揃っている。
そう考えていた矢先のオランダ旅行。
これはもう行くしかない。

昨年(2008年)、僕はオランダに行き、いろいろなジャンルのものづくりの人に出会ってきた。
ここではそうしたオランダの最前線でものづくりをしている人たちが、どんな職場で、何を考え、どんなことを感じながら表現しているのかを、僕が見た視点で連載していきたいと思う。
もちろん、〆切を守って、だ。

草彅洋平(東京ピストル

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