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MANGART BEAMS T | 「へうげて、暮らすか」レポート | 「M・A・N・G・A・R・T LABORATORY」Vol.4

7月31日〜8月16日まで、クラスカで開催された「へうげて、暮らすか」展。衣・食・住すべてが揃うこの空間を舞台に、山田芳裕氏によるマンガ『へうげもの』の世界観を様々な角度から解釈した興味深い内容で、大きな話題を集めたこの試みに、MANGART BEAMS Tも参加した。今回の「M・A・N・G・A・R・T LABORATORY」では、クリエイター集団・他社比社の協力を得て実現した「へうげもの×MANGART BEAMS T」の展示の様子などを、本展に関わった様々な人々から寄せられたコメントとともにレポートします。

Text:原田優輝
Photo:小島直子


3F Gallery Space ギャラリー302.:へうげもの×MANGART BEAMS T by 他社比社




3階のギャラリースペースで開催されたMANGART BEAMS Tと『へうげもの』のコラボレーションによる展示「NONFICTION へうげもの」。今回の展示を担当したクリエイター集団・他社比社による「”フィクション”を”ノンフィクション”に変換する」というコンセプトをもとに、『へうげもの』に登場する様々なアイテムを、世界各国の博物館の所蔵品と見立て、それらを一同に収集するという”疑似”展示を行った。”ネガポジ”を逆転させる他社比社らしい発想と、彼らの原作への並々ならぬこだわりから生まれた各展示物の完成品の高さが、「フィクションとノンフィクション」「過去と現在」「日本と世界」など、あらゆる垣根を超越した空間を創り上げていた。

へうげもの

へうげもの

へうげものへうげもの

へうげもの

へうげものへうげもの

へうげもの

展示を手がけた他社比社からのコメント
「今回の展示コンセプトは、『フィクション』を『ノンフィクション』に変換することでした。『へうげもの』に登場する300~400年前の国宝級の骨董品を世界中から収集し、展示するという設定で、空間を演出していきました。他社比社のコンセプトのひとつとして、”他との比較”というのがあります。その点から見ても、『へうげもの』は他の歴史マンガとは違うオリジナルな”視点”で描かれていて共感できます。もの作りにおける情熱を肌で感じられるところや、『侘び寂び』などJAPAN文化の根底に流れるものを描いている点も面白い。さらに、マンガを読んでいくうちに、作品の内容とは別のところで、作者自身(山田芳裕氏)もまた、現代(漫画界)の『へうげもの』と思えるようになってくるところも魅力的です」


講談社「へうげもの」担当・モーニング編集部 藤沢学氏・篠原健一郎氏からのコメント
「漫画ならではの表現を追究しつつ、無意識に読者を裏切る。歴史の通説、定説に縛られず、平然とギャグの対象にする。ジャンルと時空を超えて、『自分ごのみ』を貪欲に盛り込む。そんなところが『へうげもの』の魅力です。また、『へうげもの』には作者の血肉であるサブカル的要素が、これでもかと詰め込まれています。以前から、作者ともども『ミックス』『カオス』といった密かな合言葉を、他ジャンルとのリンクによって、立体的、多角的にアピールし、『へうげ』ものという独自のジャンルを形成していきたいという思いがあり、昨年から度々『へうげ十作』陶芸展などを開催してきました。今回の『へうげて、暮らすか』は、作品のコンセプトである『和=ミックス、フュージョン』をアピールする絶好の場であるクラスカの担当の方を、知人から紹介して頂いたことがきっかけで生まれたものです。自分たちの拙い素案を、様々な方々が実に意欲的に盛り上げてくれましたし、ビームス、そして、Tシャツをデザインした他社比社にも思いがけずご協力頂き、様々なご縁に恵まれたと思っています」


8F:へうげ十作×クラスカ十作
8階では、昨年1月の『へうげもの』新刊発売の際に、誌上企画として生まれた若手実力派陶芸家集団と、同フロアで展開する「クリエイターズマーケット」に参加しているプロダクトデザイナーたちによる逸品対決「へうげ十作×クラスカ十作」が開催されていた。「古田織部が組織したという『織部十作』をシャレで追体験する」というコンセプトの下に集結した陶芸界のトップランナーたちと、現在の東京を象徴する気鋭クリエイターたちの競演が、ジャンルと時空を超越した「へうげもの」の世界観を見事に体現していた。
へうげもの

へうげもの
クラスカ・牛久保 暖氏からのコメント
「『へうげもの』の魅力は、『欲の肯定』と『越境的なクリエーション』の追求だと思います。織部が、異なるジャンルからの着想を器などに落とし込んだように、今回の展示でも枠を限定せずに、色々な衝突を通じた出会いが生まれるよう展示企画をしました。器やプロダクトを通じた『へうげ』のコンテンポラリーな解釈を、クラスカという衣・食・住すべての機能が揃うこの場所で、どのような表現できるかということが課題になりました。8階で開催された『へうげ十作×クラスカ十作』では、オープンマインドでありつつ、軸にブレがない人、つまり矛盾を秘めつつもそれをひとつのモノや形に落とし込める人たちをピックアップしました。また、3階で行われた他社比社による具体的なモノの展示を通じて、フィクションである作品世界そのものを現出させてしまう手腕にも驚かされました」
へうげて、暮らすか


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へうげもの × MANGART BEAMS T Designed by 他社比社
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