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Felicity | SPANGLE CALL LILLI LINE | 「POWER OF PEOPLE」Vol.4

個性豊かなアーティストたちが集い、国内音楽シーンにおいて独自の存在感を放つレーベルFelicityと、Public-image.orgによるコラボレーション連載「POWER OF PEOPLE」。
毎回、同レーベルの旬のアーティストが登場し、これまでに影響を受けてきた「10人のクリエイター」たちを紹介してくれます。音楽というジャンルを超え、様々な分野との交流も盛んなFelicityのアーティストたちのバックグラウンドや意外な趣向をお伝えしていきます。

今回は、7年ぶりとなるシングル「dreamer」を今月リリースし、4月に「VIEW」、6月には「forest at the head of ariver」という2枚のアルバムリリースも控えるSPANGLE CALL LILLI LINEが登場。バンドメンバーの大坪加奈、藤枝憲、笹原清明による三者三様のラインナップが出揃いました。

Interview:大草朋宏

”SPANGLE CALL LILLI LINE の多様性を形づくる” 10名のクリエイター

シャーデー シャーデー
大坪:学生の頃に、今井美樹が雑誌でリコメンドしているのを見て知りました(笑)。それまであまり洋楽、特にブラックミュージックを聴いたことがなかったので、新鮮に感じましたね。まさにSADEが入り口でした。声も好きだし、10年越しでアルバムを出すという自然なスタンスもいい。ヴォーカリストとして直接的な影響は受けていないけど、ああいう風に歌えたらいいなぁと思います。真似はできないけど、スゴく良く聞いているので、自分のなかに染み付いているかもしれませんね。

ブリジット・ライリーブリジット・ライリー
高校の修学旅行の時に、倉敷の大原美術館で初めて観て衝撃を受けました。ひとりでずっと立ち止まって観てたんですよね。「大坪さん、行きますよ!」って呼ばれるくらい(笑)。すべて作品が幾何学的な作風に徹していて、他の絵を描かないストイックさが好きです。簡単に言ってしまえば、単なる模様じゃないですか。パソコンで簡単に作れちゃいそうなのに、シルクスクリーンでもなく、あえて手作業。そんな手作り感はスパングルにも通じていると思います。

狐野扶実子狐野扶実子
大坪:出張料理人として世界中のVIPに料理を振る舞い、フォションの料理部門の統括責任者になるんです。アジア人でも初めてだし、女性でも初めてのこと。でも、その地位をすぐに捨ててしまうんですね。普通のシェフはそういうポジションを目指してがんばるんだけど、彼女は、実際に料理がしたい、自分の作りたい料理を作りたいと、肩書きや地位を気にしていないんです。自分のやりたいことを目指す潔さがカッコ良いなと。色々と触発されることが多く、生き方として参考にしたいと思っています。






阿部和重
阿部和重
藤枝:全作品を読んでいる数少ない作家です。過去の作品の登場人物が出てきたりと、小説同士が繋がっていることももちろん、作家自身や著書すべてを踏まえてメタヒストリーとして楽しめるんです。スパングルもなるべくディスコグラフィ全体でひとつの文脈を構築していきたいですね。びっくりすることに、好きだと思い続けていたら、本当に新作『ピストルズ』の装幀の仕事がきたんですよ。実際に仕事をしてみたら、フィーリングがぴったり合ったので、やりたいことをうまく表現できました。








タモリタモリ
藤枝:消費者金融の広告に出ているけど、そもそもサングラスでオールバックなんて、タモさんを知らなかったら絶対に借りたくない(笑)。お昼の番組も、音楽番組も、深夜番組も、媚びることなく独自の価値観でやっていると思います。あんな感じで市民権を得ていることは、冷静に考えるとスゴい。「何をやっても許される」ってことすら感じさせないくらいの領域までいくと、表現としても生き方としても強いですよね。ある意味、人生をかけて、ゆっくり近づいていければと(笑)。




祖父江 慎
祖父江慎
藤枝:デザインに正解はないと思うんですけど、祖父江さんの作品を見ると、“こういう仕上がりにしかならないな”という諦めにも似た説得力があるんです。良い悪いでもなく、カッコ良いとかオシャレとかでもなく。上っ面のトレンドとか関係ないけど、もちろん基本的なことはできている。でも、「デザイン的にこれがこういいんだよ」って説明できないんです。もう本当に良いのかすら疑わしい(笑)。到底辿り着けない、別次元にいると思います。でも本当は、とにかく顔が好き(笑)。






U2U2
笹原:スパングルは他のふたりがハズれようとするので、僕がちょっと真ん中に引き戻そうとします。その王道感がU2。単純に曲が良いし、メロディが良い。才能にひれ伏す感じです。いまは数少なくなった世界的なバンドですけど、これだけ売れるエネルギーってスゴいなと。たまにレコーディングの時に藤枝から「U2感を出してくれ」という指令があるので(笑)、ギタリストのジ・エッジのディレイをスパングルにも取り入れたりしています。


ブランキー・ジェット・シティ浅井健一
笹原:メンバーは3人とも少年感があると思うんですけど、特に浅井健一さんはその最右翼。彼は自分を客観視していないと思います。鏡を見て、カッコ良い自分を演じているような人は好きではないですね。才能もスゴい。こんなギター思いつかないですよ。特に初期作品は1曲に10曲分くらいのエネルギーが詰まってました。実はスパングルでもちょこちょこブランキー感は出しているんです。浅井さんは小指をつけるんですけど、あのテンションコードの感じはたまに取り入れています。だからギター的影響もありますよ。


宮本輝宮本輝
笹原:文体が自分と合わない作家っていると思うんですけど、中高生の頃に出会った宮本輝は、クセがなくて読みやすかった。僕の好きな少年感や郷愁感が満載。僕を形成している王道感のルーツは宮本輝かもしれません。彼の『幻の光』が映画化されて、スチール写真を藤井保さんという写真家が撮っていたんです。その藤井さんが撮った江角マキコの写真集がスゴく好きで、去年のリリースしたライヴ盤に付けた写真集の元ネタのひとつにもなっています。写真的な面でも、宮本輝が出発点だったりしますね。






櫻木景(Felicity)櫻木景(Felicity)
藤枝:僕はフリッパーズ・ギターも好きだし、完全にトラットリア・チルドレン。だから、そのレーベルのプロデューサーだった櫻木さんが昔、媒体に出ていた時の写真も覚えていますよ。僕たちが今ここまで自由にやってこれているのも櫻木さんのおかげです。音楽的なこと以上に、日々の会話やスタンスにシンパシーを感じてます。
大坪:一匹狼として、自立してやってきたところに見習うところがあります。敵は作ってナンボってところとか。
藤枝:ある意味、アーティストよりアーティストっぽい人ですね(笑)。

Release Information


『VIEW』
VIEW

レーベル : felicity
リリース日 : Apr. 21th 2010






SPANGLE CALL LILLI LINE『forest at the head of a river』






Artist Profile
SPANGLE CALL LILLI LINE


Felicity

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