
galaxxxy | DE DE MOUSE×西島大介×galaxxxy | 『XXX HOURS』vol.1
きしひろみ、loco2kit、文字8フレッシュ!らが手がける話題のファッションブランドgalaxxxyと、その周辺のアーティスト達が送る新連載「XXX HOURS」。音楽、アニメ、コミック、インターネットなど多彩なカルチャーをザッピングして、ファッションに仕立てる彼らの現在進行形の企みや、新たなコラボレーション、意外な交友関係や、日常のクリエイティブソースなどを紹介していきます。
初回は、4月29日に発売となったgalaxxxy×DE DE MOUSE×西島大介のトリプルコラボラインについて、三者がそろって語ることに。今回のコラボでは、DE DE MOUSEが持つ音楽のキラキラ輝く世界観を、マンガ家・西島大介が自身の人気作「世界の終わりのまほうつかい」のキャラクター達で表現した、異色のTシャツやバッジ、パーカなどのアイテムを制作。さらに、「SMAP×SMAP」のブリッジアニメの制作や、西島大介のDJまほうつかい名義のCDジャケット制作など、コラボレーションは広がりをみせている。昔から知っていたけれど、タッグを組んでの企みはまだ始まったばかりという三者は、ひょっとしたら今後も何かを引き起こすかもしれない。
Text:絵子

きし:まずは、今回のコラボが実現した背景なんですけども。
loco2kit:まず、DE DE MOUSEですよね。彼のことはずいぶん前から知っていて、かなり有名になったので、うちのTシャツを着てほしいとか、『俺たちの宣伝に協力してくれよ』みたいな話をしていて。『全然いいよ』と言ってくれていたんです。コラボがあったらいいねと話していたんだよね。ま、たかり?(笑)
きし:ま、たかる感じですかねー(笑)。
DE DE MOUSE:僕がたかったつもりだったんだけどな(笑)。loco2君とは以前から同じイベントでDJをしたりしていて、まさか彼がこのgala服ブランドに関わるとは思わなかったのだけど、カッコ良いなと思っていたんですよね。いつか一緒に何かできたらと思っていたんです。


loco2kit:で、今ここにはいないんだけど、金田君というgalaxxyのデザイナーがいて。DE DEさんと初期打ち合わせをして、両者ともにクオリティの高いクリエイティブを求めていたなかで、金田君から西島さんの名前が挙がったんだよね。そして、共通の友人を通じて西島さんに連絡をとったんです。
西島:普通そういう話は出版社から来るのですが、なぜか僕がDJまほうつかい名義でCDを出しているCommune Discというインディレーベルから話が来たんですよね。僕はもともとDE DEさんのリスナーだったし、galaxxxyのことも知っていたから、ふたつ返事でぜひと。話を伺ったら、DE DEさんの音楽のイメージで洋服ということで。DEDE さんに説明してもらったら、魔法がかかったような感じで、キラキラしていて、星があって、月があって、楽器があって、ふわふわしていて、動物が飛んでて、みたいなことをおっしゃっていて。最初は新しく何かイラストを描こうかと思っていたんですが、聞けば聞くほど、僕の作品の『世界の終わりの魔法使い』と同じ要素だなと。これは、「せかまほ」でやっちゃっても面白いかもしれないと思って、DE DEさんの自画像的キャラクターのDE DEねずみとチーズだけを描き足したんです。
きし:ありがたいです。出来上がったコラボアイテムについては、みんな納得感が高いですよね。
loco2kit:最初はその、たかりというか(笑)、雑談だったかもしれないんですけど。galaxxxyってもともと宇宙のイメージだし、DE DE君の音楽ってキラキラした天の川のようなイメージあるし、そこに西島さんの魔法がまたハマって。途中話が二転三転したり、いろいろ決まらなかったりするなかでも、ガチャガチャとすべてがスピード感を持って展開していきましたね。最終的に洋服になったときに、関係者含めてみんなの納得感はスゴく高いものになりました。
きし:galaxxxyとしてはDE DEさん、西島さんを、よく知らなくても純粋に服への興味で手にとってもらって、その縁で「じゃあちょっとDE DEさんの音楽を聴いてみよう」とか、「西島さんの漫画を読んでみよう」となってくれたらいいなと思うんです。だから、もともとのファンにこびるような商品はダメで、パッと見て「わー、かわいい。外に着て行きたい」と思えるようなアイキャッチがないとと思っていました。「egg」の表紙になっても可愛いような。それをカラーリングや、生地や、カットや、配置などでスゴく考えましたね。洋服作りの面では私ががんばらないとと思って。

DE DE MOUSE:僕自身がgalaxxxyにたかるときに(笑)考えていたのは、galaxxxyに来るお客さん達に、僕のことを知られたいというよりは、逆にDE DE MOUSEなんて全然知らなくてもいいと思ったんです。結果、例えば雑誌の表紙とかになってそれが「DE DE MOUSE×galaxxxy×西島大介」コラボなんだと知られたら、それはそれでうれしいし痛快だけれども。だけど、それを着る子たちはDE DE MOUSEの音楽を全然聴かないということでも、面白いなと思うんです。だから、名前も入れてなくてもいいかもという話をして。初期はDE DE MOUSEのDをちりばめるとかいう話もあったんですが、西島さんのイラストがすスゴくハマって。なんだかもっとわからなくなったから、スゴくいいなと。単に可愛い服が、実はDE DE MOUSEコラボだよというのがいいですね。僕はgalaxxyを通じて西島さんとの絡みもできて、スゴく楽しかった。
西島:僕も、自分の漫画を出すときにはデザインとかはかなり口を出すんですよ。「せかまほ」もそうです。だけど、galaxxxyの場合はブランドのカラーが僕の想像を超えていて、キテル、イッちゃってる、ムチャクチャだなと。galaxxxyの洋服は、マスクがあったり、アーマーがあったり、もうファッションを超えた発明品ですからね。これは、いつも自分が本を出すときにするようなチェックは必要ないんだなと、早い段階で思いましたね。galaxxxyに任せちゃったほうが面白いし、自分の手を離す企画なんだなと。何度も言ったんですけど、『galaxxxy色に染めてくれ』ってことですね。結果、やっぱり普通に人気のあるマンガ家がどこかの大きなアパレルと組みました、というようなコラボにはなっていなくて、面白いものができたと思うんです。面白いし、わけのわからないものがね。僕のマンガを読んでくれる人は、DE DEさんのリスナーよりもっとgalaxxxyから遠い。僕のことを知らないgalaxxxy好きな子たちにも何かが届けばいいなと思います。

DE DE MOUSE:DE DE MOUSE:僕、何にも口出してないなあ。最初に「こうやってね」って言った以外は。『いいですね』って言ってもまたどんどん次の案があがってきちゃう。いいなあって思うときって、特に何もしなくてもいいものができる。今回もそうでしたね。僕、全然ほとんど何もやってないもん。だって、西島さん絵描いたでしょ、きしさんデザインしたでしょ、僕ちょっと口出しただけだよ(笑)。
loco2kit:でもほら、コンセプトの基本ラインを出して、枠を作っているのはDE DEさんだし。例えば楽器があって、星があってというディレクションあってのことだから。それが『白米があって、おはしが刺さってて、味噌汁がこぼれているのはどうでしょう?』と言われたら俺たち違うもの作ってるわけですから(笑)。無重力でとか、豆腐とかね。
DE DE MOUSE:あ、でもそれ可愛いね(笑)。

loco2kit:商品以外にも、DJまほうつかいの展示をgalaxxxy hi-fiでやって、「SMAP×SMAP」のブリッジとかもこのメンバーでできたし、さっきの亜鉛がDJまほうつかいのCDを再リリースすることになって、そのジャケットとか、特典ステッカーを作ったりしたし。講談社BOXの西島さん本の装丁もgalaxxxyでやったし、みんながこの企画でスゴくやる気が出たんですよね。これからもこのメンバーで何か一緒にしたいです。
きし:「たかる」ってさ(笑)、なんかキーワードになっちゃってるけど(笑)、それだけきっぱり言える仲というか、お互いに得るものと与えるものがあっていいなと思い合ってるってことですよね。DE DEさんの音楽も、西島さんのマンガも私自身がスゴく好きだから。だからできたんだと思う。
loco2kit:「大いに語る」じゃなくて「大いにたかる」(笑)。いいじゃないですか。もう3人でたかりあうのもなんなので、今度は3人でもっとビックなものにたかるって言うのはどうでしょう。3人でわーっと(一同爆笑)。なんだろう、映画とかかな。
西島:飛び出す何かにたかるとかね(笑)。
loco2kit:「おーい、みんなこっちだぞー。何か飛び出してるぞー」とか(笑)。そうしましょう、次回は。まだ何かあるでしょう。そんな気がしますね。

Creator Profile
西島大介
2004年に「ハヤカワSFシリーズSFシリーズJコレクション」から、書き下ろし長編コミック『凹村戦争』(早川書房)でデビュー。同作は平成16年度第8回文化庁メディア芸術祭審査員推薦作品となり、この年の星雲賞アート部門を受賞。2005年には同じく書き下ろしで『世界の終わりの魔法使い』(河出書房新社)を刊行。『恋に落ちた悪魔 世界の終わりの魔法使い』、『影の子供たち 世界の終わりの魔法使い』とシリーズ化される。現在はマンガ誌に活動の場を移し、ベトナム戦争をテーマとした『ディエンビエンフー』を「IKKI」(小学館)で、90年代の青春群像を描く『I Care Because You Do』を「モーニング・ツー」(講談社)で連載中。「まんがっち」としても活動し、数多くのエッセイ・コミックを連載。実験的マンガ家養成講座機関「ひらめき☆マンガ学校」を主宰。「DJまほうつかい」名義で音楽活動も行い、2枚のアルバムをリリースする。

DE DE MOUSE
チベット、インドネシアなどの民族音楽の歌、子供の声から ソウルフルなヴォーカルまで、多彩な素材を緻密にチョップ&エディットした印象的なメロディ。独特なコード進行の上を飛び交うきらびやかなシンセサイザーサウンドに、 ブレイクコアまでも連想させる緻密でアクセントの強いビート。アシッドハウスからアーメンブレイク、ヒップホップからフュージョンまで 様々なキーワードをリンク/融合させ、エレクトロニックシーンの新たな可能性を体現する。イマジネーション豊かな楽曲に加え、 ツインドラムを従えたアグレッシブなバンドアンサンブルから大胆にエディットし直されたダンスセットまで、ライブスタイルも独創的。音源、パフォーマンス共に国内外問わず多数のアーティストやクリエイター達から強力に支持され、ファッション、ゲーム、グラフィック等、あらゆるジャンルとのコラボレーションを積極的に行っている。
www.myspace.com/dedemouse

Release Information
『A journey to freedom』
アーティスト名:DE DE MOUSE
レーベル:rhythm zone
リリース日:April 7. 2010
Posted by:galaxxxy
きしひろみ、露骨キット、文字8フレッシュ!の3名によるクリエイター集団「YumYumMummy!」が中心となり2007年に設立。実験と遊び心を持ち合わせ、普段着として機能することをブランドコンセプトとしている。アニメ、アキバカルチャー、アンダーグラウンド・ダンスミュージックなど、様々なカルチャーを取り入れた服作りが特徴。








