
CQ | Jesse Auersalo |「IMAGINATIVE POINT」Vol.4
さまざまなアーティストTシャツなどを扱うオンラインショップ「CQ(http://seekyou.jp/)」と、Public-image.org による連動企画「IMAGINATIVE POINT」。毎回「CQ」にゆかりのあるクリエイター達の創造の源泉に迫るインタビューをお届けしていきます。
今回話を聞いたのは気鋭のグラフィックアーティストJesse Auersalo。フィンランドに生まれ、名門ヘルシンキ芸術デザイン大学を卒業後、これまでにアディダス、MTV 、Colette などに作品を提供し、世界の注目を集めてきた。ヘルシンキからロンドン、ロンドンからニューヨークへと拠点を移した現在でも、その目は子どもの頃に夢中だった「ダークなもの」をひたすら探し求めているようだ。
Text:藤田夏海
どんな経緯でアートを制作するようになったのですか?
僕の両親は、僕がペンやはさみを使えるようになって間もない頃から、絵を描いたり工作をするのを後押ししてくれていたんだ。そんなクリエイティブな環境の中で育ったから、いつから制作を始めたということでもないんだ。僕は常にアートとともに生きてきた、と言えばいいかな。
子どもの頃は、どんなものをつくっていたんですか?
サイファイ、ヘビーメタル、ホラーなんかに憧れていたんだ。でも、当時はそういったものを観たり読んだりさせてもらえなかった。ただ、それは大した問題じゃなかったね。だって、オリジナル作品よりも、自分で描いた世界のほうが楽しかったから。

Vänskap という集団から、プロとしてのキャリアをスタートしていますね。Vänskap とはどういった組織なのですか?
Vänskap は、ともだちと一緒に活動するためのチーム名。 Vänskap はスウェーデン語で「ともだち」という意味なんだ。それぞれがひとりで活動するよりも、みんなで集まったほうが、作品を高められるし、多くの人に広めることができると思ったんだ。2006年から、僕は Vänskap を離れているんだけど。
スウェーデン、ロンドン、ニューヨークなど、各地で活躍されていますが、現在はどこを拠点としているのですか?
僕はロンドンに数年住んでから、最近ニューヨークに引っ越して来たんだ。ニューヨークは文化の”首都”だから、もちろん楽しいことは楽しんだけど、やっぱり僕はロンドンのほうが好きだな。ヘルシンキには、仕事よりも里帰りが目的。家族や友だちに会うのは何よりの楽しみ。
作品のインスピレーションは?
僕はダークなテーマが大好きなんだ。それが僕の創作欲をかき立ててくれる。すごく怖くって、誰も見たことがなくて、おもしろいものってなんだろうと、いつも探しているよ。僕は、ものごとを簡単に理解してしまうより、疑問を持って向き合いたいタイプなんだ。

作品制作のプロセスを教えて下さい。
基本的には、ほとんどデジタルで制作している。でも、僕はアナログな方法も得意だから、デジタルによって作業が簡単になるわけじゃないんだ。ひとつの作品を制作するには、2〜3日、ときには何週間もかかることだってある。普段は制作を始める前に、アイデアの元になりそうなものを写真に収めておく。写真なら、実際に絵を描く段階で便利だからね。その写真の中から、どのアイデアを発展させようか迷って時間がかかることもあれば、すぐに制作にとりかかることもある。どっちの場合でも、いい作品になる可能性はある。どんな作品をつくるにも、ちょっとしたトラブルはついて回る。でも、そんなときに葛藤するからこそ、作品に生命が吹き込こまれるんじゃないかと思うんだ。
2010年の6月には、東京の PUBLIC/IMAGE.3Dで展覧会を行っていますね。いかがでしたか?
すばらしい経験になったよ。僕はそれまで日本に行ったことがなかったら、行く口実になった(笑)。設営、オープニングレセプション、トークショー、すべてとてもうまくいったよ。日本ではどこへ行っても隅々まで目が行き届いてたから、僕もリラックスできたよ。
今後の活動を教えて下さい。
いま、来春に発表予定のコラボレーション企画を進めているよ。数人のアーティストと組んで、限定販売の絵やデザインをつくっているんだ。第一弾として、それらをTシャツにプリントしてリリースするつもりだよ。僕のサイト( http://www.jesseauersalo.com/ )で、来年早々にはアップするので、チェックしてね。
Jesse Auersalo T-shirts Collection

Jesse Auersalo by Jesse Auersalo from NEWBY「このデザインは “Notural” というタイトルなんだ。これは、この世の中にはあり得ないようなイメージをテーマにしている。つまり、”Not Natural” っていう意味なんだ。」
Artist Profile
Jesse Auersaloロンドン、ニューヨーク、フィンランドの各地を拠点に斬新なグラフィックを発表しているアーティスト。ヘルシンキ芸術デザイン大学を卒業後 “Vänskap” を設立しキャリアをスタート。ロンドンでは “BIG ACTIVE”、フィンランドでは “PEKKA” と名だたるイラストレーションエイジェンシーに所属。これまでに、Kasino A4 Magazine、Playboy magazine、Veli magazine、Happi magazine などの雑誌へ寄稿、アート誌「BEAUTIFUL/DECAY」の表紙を飾るなど、メディアからも熱い注目を浴びている。
Posted by:CQ
さまざまなクリエイターのTシャツを扱うオンラインショップ。Tシャツは単に“身にまとう衣服”という存在を超えた、クリエイターの精神性やカルチャーそのものを伝達する“PROPAGANDA(伝道体)”の役割を持つものであるという考えの下に、身につけることで自分自身のルーツを悟ったり、自分の未来を切り開くための手がかり・きっかけを与えてくれる存在としての“Tシャツ(PROPAGANDA)”作品を発掘し、発表し続けている。http://seekyou.jp/














