loading...

PUBLIC-IMAGE.ORG

Creators Dictionary for Realtime Culture

  • PUBLIC-IMAGE.STORE
  • PUBLIC-IMAGE.3D

植本一子 + 南波一海 | 磯部涼 | 「お忙しいところ失礼します。」Vol.10

写真家・植本一子氏と、ライター南波一海氏が、毎回気になるクリエイターの仕事場に突撃する連載コラム「お忙しいところ失礼します。」。

今回は初めて音楽ライターの部屋に訪問。CDやレコード、資料でごった返す自分の部屋の悲惨な状況を鑑みてなんとなくの想像はしていたのだが、予想を軽く覆す(すみません!)整理の行き届いた空間だった。そしてそれにはちょっとした秘密(?)があった。

Photo:植本一子
Text:南波一海

入ってすぐ目につくのはCDがびっしりと並べられた正面のラック。その反対側の壁にはそれ以上にたくさんのヴァイナルが並んだ棚。その下にはターンテーブルとDJミキサーがごろんと置かれている。右手には雑誌や書籍の入った本棚があり、足元にはCDプレイヤーが鎮座する。左手の窓側には机があり、その上にはノートパソコンが。装飾的なものや仕事と関係ないものは一切ない。ソフトと再生装置、それからパソコンがあるのみ。ここから磯部涼の原稿は生まれている。

家から離れて喫茶店などに行って作業をすることはあるのだろうか?
「ないですね。限りなく無音の状態じゃないと原稿が書けなくて。(CDレビューなどを書く際も)それまでは繰り返し聴きますけど、書く時はもうほぼ無音です」
周囲の雑音をなくして執筆に臨むため、部屋を出ないばかりか対象となる音源も止めるというのは興味深い話である。

それでは、気晴らしなどで部屋を出ることは?と尋ねると、「原稿書くのがあまり好きじゃないので前はよくサボっていたんですけど、原発問題以降ちょっと外に出たくなくて。家の中ばっかりいるので仕事がはかどるという」という返答が。部屋を出る/出ないはさておき、やはり、原発の話題になった(取材時はこのことについての雑談がほとんどだった)。そう、音楽以外についての執筆や仕事が多いのも磯部の特徴である。最近力を入れているのがDOMMUNEでのプログラム。
「家から近いのもあって、散歩がてらふらっと行って宇川さんと“あれやろう”みたいな話になったりします。去年一年はわりとそうでした」
ここでその内容には触れないが、DOMMUNEの『都市型狩猟採集生活』をもし見たことがない人がいたら、是非ご覧になって頂きたいと思う。

仕事場の話題に戻そう。部屋にいて最も気になったのは、これまで膨大な量の執筆をこなしながらも、資料、特に雑誌などが少ないことである。それについて聞くと、なんと別に倉庫があるとのこと。「見てみます?」というわけでマンションの屋上に案内してもらうと、4畳分ほどの物置が。その中を見せてもらうと……下の写真の通り。やっぱり物を書く人はこうでなくては、と僕は安心したのである。


 

Favorite Item




Creator Profile
磯部涼







植本一子

南波一海

PUBLIC/IMAGE.STORE

RELATED