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galaxxxy | 天元突破グレンラガン × galaxxxy |『XXX HOURS』vol. 7

きしひろみ、露骨キット、文字8フレッシュ!らが手がける話題のファッションブランドgalaxxxyと、 その周辺のアーティスト達が送る、連載「XXX HOURS」。音楽、アニメ、コミック、インターネットなど多彩なカルチャーをザッピングして、ファッションに仕立てる彼らの現在進行形の企みや、新たなコラボレーション、意外な交友関係や、日常のクリエイティブソースなどを紹介していきます。

第7回目は、ガイナックスの制作による大人気ロボットアニメ「天元突破グレンラガン」のアニメーターであるすしおさんと、同社広報の真鍋義朗さんを交え、商品コラボレーションに至るエピソードとgalaxxxy in Hi-Fi Boxxxで開催中の「グレンラガン展」についてお話ししていただきました。(今回はgalaxxxyのDIYZも飛び入り参加!)

Text:大草 朋宏


まずは今回のコラボレーションに至った経緯を教えてください。

真鍋:以前に『Panty & Stocking with Garterbelt展』をやっていただいて、それが終わる頃、「今度はグレンラガンで何かやりたい」という話をいただいたんです。

露骨キット(以下、露骨):僕たちみんなグレンラガンが大好きなんですよ。ただ純粋に「グレンラガンでもやらせてもらいたい」という気持ちでした。

真鍋:『天元突破グレンラガン』のテレビ放送から4年も経つんですね。新しい作品ではなくグレンラガンを選んでくれた、つまり自分たちの好きなものでやりたいという気持ちが感じられてうれしかったです。

きし:galaxxxyでコラボ企画をやらせていただく意味は、私たちが大好きなものをお客様にどう提案できるか、ということなんです。グレンラガン展をやらせていただくことで、galaxxxyのお客様のなかにも、グレンラガンにご興味をもってくださる方がいらっしゃったらとても嬉しいです。

すしお:個人的にも、グレンラガンはターニングポイントになった思い入れの強い作品なんです。だから今回の話を聞きつけて、galaxxxyさんに「よかったら何か描かせてくれませんか?」と提案させていただきました。

きし:そうおっしゃっていただけたことが、本当に夢みたいでした。もうどうしていいか分からなくなってしまって(笑)。とにかくショッパーのサイズをお伝えすることしかできませんでした。すみませんでした!!


自由に描いていいというなかで、どのようにしてこの2カットは生まれたんですか?

すしお:galaxxxyだから、かわいいポップなものを目指しました。普段から女の子の洋服はすごく好きで、女性ファッション誌も買ったりするんです。昔からアニメ業界以外で自分の絵を発表したいと思っていたので、いい機会をもらえました。

こういうシーンは原作にはないですよね。

きし:そうなんです!ショッパーにのせさせて頂くのももちろんすごくかわいいのですけど、お洋服として身につけてもぜったいかわいい!と思いまして、タンクトップも作らせて頂きました。絵がそのままかわいいから、デザインは、そのまま!トリミングのみ、真鍋さんと御相談させて頂きました。この衣装超かわいいです!!ニアが履いているブーツもすっごくかわいい。これ、「すしおさんモデル」として作っていいですか?(笑)。キングキタンTシャツも基本はそのまま。カンカンした質感を出したくて、箔プリントにしてみました。グレンラガンのファンの皆様や、galaxxxyのお客様に、ファーストインプレッションで、お!いいじゃん!とおっしゃって頂けたらとてもうれしいです。

DIYZ:何も知らないギャルの女の子たちが買っていって下さるのがすごくうれしいんですよ。彼女たちは“かわいい”という直感でご自分の身につけるものたちを選ばれるので。

真鍋:galaxxxyさんは、今までに出会ったことのない世界観で、僕たちの常識をはずしたユニークなものが絶対に出てくる。しかもそれが確実に面白い。「これでいいのかな?」と自分は半信半疑ですけど、若い子、特に女の子はみんなかわいい、面白いと言うんです。

ウェアサンプルをいろいろご覧になってどうですか?

すしお:じわじわきますね。エンキドゥドゥTシャツ、腕4本ですか! でも、いいかも(笑)。それに「天元突破ーカー」って(笑)。

露骨:このネーミングはさすがにふざけすぎじゃないですか、って感じでナシになりかけたんです。でも、どうしてもやりたかったのでもう一回だけチャレンジしてみようと思って「あの〜、天元突破ーカーについてなんですけど…」って言ったときに、真鍋さんが笑っちゃったんですね。そうしたら「笑わせてもらったからいいですよ」みたいになってお許しが出た(笑)。

真鍋:この宇宙柄は、実際に劇中で使った素材をそのまま使ってもらっているんですよ。だから銀河手裏剣が刺さっているところを見て、ファンの人なら「あのシーンだ」ってすぐにわかってもらえると思います。


 

コラボ商品の発売と合わせてグレンラガン展が開催されますが、ウェア以外にはどのようなものが展示されているんですか?

露骨:原画や絵コンテ、立体物もあって、ファンにはワンダーランドみたいな状態ですよ。それに、すしおさんが描かれたイラストの原画も展示させていただきます。

真鍋:彼が震災の翌日の夜から、twitter上に、12時間かけて描き続けた19枚です。

きし:あの震災後、ふとtwitterを見たときに、ちょうどすしおさんが1枚目をアップしたときだったんです。それがカミナというキャラクターでした。何の文字もコメントもないんですけど、すっごく元気がでました。それから結局、朝まですしおさんのtwitterを追いかけて見続けました。

露骨:カミナが劇中のあるシーンで自分の胸に親指を当てるポーズ。同じそのポーズでそれぞれのキャラクターが描かれたものなんです。だから、わかる人には何を言っているかわかる。それがRTでどんどん広がっていったんです。現実のグレンファンが、アニメのなかの大グレン団のようにみんなで協力しあって被災地を応援した。あの絵を展示させてもらえるなんて、すごいことです。

すしお:あの絵は、グレンファンのRTでつながって被災地の人まで届いて欲しかったので、なるべく本などの形にはしないで、グレンファンたちのものにしておきたかったんです。でも、twitterをやってない人もいるので、生で見られる場所があるならば展示したいと思いました。直接目にすれば、カミナの言葉が入ってくるんじゃないかと。

そもそも、galaxxxyの3人は、グレンラガンのどういうところが好きなんですか?

DIYZ:俺がいま生きているのはグレンラガンのおかげです! マジで! galaxxxyで働く前、地下で光ケーブルを引っ張る仕事をしていたんですよ。それが主人公シモンが地底をドリルで掘っていた設定ともかぶりまして。その主人公が、天も次元も突破して、打ち上がって行く。地底から宇宙までの進化のスケール感がすごくて、救われたというか、つらいことなんて忘れました。

すしお:DIYZさんがシモンに共感するように、僕はロージェノムに共感していたんです。ダークサイドに落ちかけていたロージェノムが仲間に救われるという設定が、当時の自分の状況とまったく一緒だったので。あとグレンラガンをやるまでは原画のテクニックを磨くことしか考えていなくて、「ココは俺が描いたんだ」って主張するような原画ばかりかいてました。でもグレンラガン以降は、「グレンファンに見やすくて伝わる原画を描こう」という気持ちになって、原画を描く目的が変わったんです。そうするようになってから一気に気持ちが入って、キタンが死ぬシーンは涙ぐみながら描いたり、8話のギガドリルブレイクのシーンも、劇場版の最後の殴り合いも、感情がはいりすぎたためにきれいな線ではシモン達の感情が表現できなかったので、ゴリゴリ作画になってしまいました。

DIYZ:あの絵もすごくソウルが出ていると思いました!

きし:筆圧がすごい!!

露骨:確かに。画面の向こう側から強い筆圧でゴリゴリ描いていて、こちら側に飛び出しているような感じがします。


すしお:そう感じてもらえたって事は通じあったって事なのかもしれません。グレンはファンの人と繋がってるなぁって体感することが多々あったり、社内のみんなで寄ってたかって作っていた感じがすごく楽しかったです。

露骨:「寄ってたかって」ってグレンラガンっぽくていいですね。

真鍋:特にすしお君が最初に作画監督として関わった第15話と、最終話はたくさんの人数が関わっていますね。最終話は、スケジュールが非常に厳しくて作画の人数も割けなかったはずなんですけど、みんな「最後だからぜひやりたい」と言い出して、どんどんカットを持っていっちゃうんですよ。気がついたらみんなでやってた(笑)。最終回放送のときは、日曜日の朝に会社にみんな集まってオンエアをテレビで見て、そのまま打ち上げして、酔っぱらって泣いて(笑)。

すしお:放送が終わった瞬間に、監督の今石さんがバッと立ち上がって、「みなさん、ありがとうございましたっ!」って叫んだときはマジで感極まりました。もうやばかったです。今、思い出しても、泣こうと思えば泣けます。

DIYZ:こういう話を聞くと、まさに大グレン団みんなで作っている感じ。さらに“胸アツ”になってきました!

きし:うう…(涙)作品にも表れていますよね。当時そういったスタッフのみなさまの様子は知らずに拝見していましたが、いまお話を伺って、自分がグレンラガンをすごく好きな理由がわかった気がしました。

露骨:とにかく、僕たちはグレンラガンが大好きで(笑)。グレンラガン展は6月19日までですが、勝手ながらまだまだ企画のアイデアがある状態なので、よろしければ展覧会以降もぜひコラボさせてください!


  
 



Exhibition Information

galaxxxy Presents「グレンラガン展」
会期:2011年5月22日(日)~ 6月19日(日)
   12:00~20:00
場所:galaxxxy in Hi-Fi Boxxx




Profile
すしお
代々木アニメーション学院を経てガイナックスヘ入社。初動画作品は『新世紀エヴァンゲリオン』。同社作品の『まほろまてぃっく』で初の作画監督を担当し、同年には『サクラ大戦 活動写真』にて連名ながら劇場アニメの作画監督も務めた。劇場版『ONE PIECE』や『おジャ魔女どれみ』シリーズなど東映アニメーション作品にも多く参加している。





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