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ECD | 8月25日〜9月11日 | 「ECDの休日」Vol.39

ラッパーECDと写真家植本一子の結婚・出産までをリアルタイムで綴った人気連載「WE ARE ECD+1」より約1年。ECDの新連載が展開中です!! 今回は、ECDの休日限定ダイアリー。知られざる彼の休日を、日記形式でお届けしていきます。

Text:ECD


8月29日(月) 晴れ
妻と娘達を迎えに始発で広島へ。広島駅で妻と娘達、付き添ってくれたお義母さんと落ち合い、東京へとんぼ返り。新幹線にぶっ続けで8時間乗るのはさすがにこたえる。家に着いて1時間後にはラジオの録音。夕食後あわてて耳鼻科へ。

9月5日(月) 曇時々雨
娘達を預けた足で耳鼻科。妻の取材が自宅であり、訪れたインタビュアーのお子さんを子守り。
終了後妻とカレー(茶豆)。常連らしき2人連れのオヤジが昨日の北沢八幡のお祭りの関係者らしくその話が聞こえてくる。この辺は住所だと世田谷区で、御神輿は北沢八幡に宮入するのだ。
帰宅後ラジオ録音。娘達の迎えは妻が行ってくれる。その隙に練習。自分に予定がなかったせいかひさびさに休日らしい休日だった。

9月8日(木) 晴れ
娘たちを送った足で耳鼻科。家に戻ると光ファイバーの工事中。工事は1時間もかからなかったのだが、その後のインターネット接続の設定に四苦八苦。妻のPCに有線で接続するまではなんとかできた。
しかしAirMacでの接続がちんぷんかんぷん。僕のPCは妻の回線を親にしてAirMacで繋がっているので、これがつながらないとどうしようもないのだ。元々AirMacを導入したときもわけがわからず妻の友人に設定してもらったので、妻にも僕にもらちがあかない。その友人に電話して時間があるときに来て見てもらえるようにお願いしたあとも寝るまであーだこーだとやってみたが進展なし。せっかくの休日が台無しにされた気分。

9月11日(日) 曇りのち晴れ
昼食後、娘たちを連れて友人宅に行く妻と一緒に家を出て、デモに出発。デモの出発地点の新宿中央公園が近づくに連れ目立つ警察の車両。6月11日と較べると明らかに多い。
サウンドカーが出発して間もなくサウンドカーとデモ隊のあいだに十数人の警官が割って入ってサウンドカーとデモ隊を分断する。これも6月11日にはなかった。

今日は前半がRUMIちゃん、後半を僕がマイクを握ることになっていたのだが、今日の警察の雰囲気では途中からだとサウンドカーに乗るのが難しくなるかもしれないと判断して、隙を見て荷台に乗り込み、RUMIちゃんのコールに声をかぶせる。DJはケント。コールのタイミングに合わせて、音をカットしてくれたりいい調子。
しかしデモ隊とサウンドカーの距離は離れたまま。そのせいか皆歩道をついてくる。その姿に思わず「通行人のふりして歩道をついてこい!」と叫んだ。と、歩道からこちらを見ていた私服警官の目が光った。たった今の僕の発言をメモにとり、それを誰かに伝えるためなのかすぐに前方に走り去った。

「まずいこといったのかな」と思う間もなくスタッフから次々と逮捕者が出たという知らせが舞い込む。会議で見知った顔のスタッフが青ざめた顔で走り回っている。「ファック・ザ・ポリス!」とか「言うこと聞くよな奴らじゃないぞ!」とか叫びたい気持ちをなんとかねじ伏せて「歩道にいるデモ参加者は隊列に戻ってください、逮捕者が出ました。警官に近づかないように」とアナウンス。

東口を一周したデモ隊が再び西口に戻ったあたりでDJはタツオくんに交代。そろそろゴールかなというあたりまで来てもうひと盛り上げとコールに力を入れる。それに応えてデモ隊も湧いたかと見えた次の瞬間、最前列が将棋倒しになっているような状態がみえた。その時点でサウンドカーとデモ隊は50m以上離れていた。デモ隊は前進を止められてしまったのに、サウンドカーは止まらないように警察から促され距離はどんどん離れていく。
なにが起きているのか確認もできず、言うべき言葉もみつからなかった。数分後にパトカーが到着したことでまた逮捕者が出たことを確信。自分のせいかもしれない、「逃げろー」ぐらいマイクでどうして言えなかったかと悔やむ。

ゴール後、片付けた機材を担いで新宿駅に向かう。アルタ前の集会で伊東篤宏さんとセッションの予定があったのだが、駅まで歩くのにも足がつりそうになるくらい体力を使い果たしていて、そのまま帰宅するべく京王線に乗り込む。デモ主催のたったひとりの僕との窓口だった方も逮捕され、アルタ前に行かないことを連絡することもできなかった。
デモ中、伊勢丹前にいた在特会らしき連中を見ても頭に血が上ることはなかったのだが、明治通り沿いでデモ隊に中指を立てて見せていた中学生くらいの少年3人組の姿が目に焼き付いて離れない。


ECD

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