loading...

PUBLIC-IMAGE.ORG

Creators Dictionary for Realtime Culture

  • PUBLIC-IMAGE.STORE
  • PUBLIC-IMAGE.3D

ECD | 10月10日〜10月24日 | 「ECDの休日」Vol.42

ラッパーECDと写真家植本一子の結婚・出産までをリアルタイムで綴った人気連載「WE ARE ECD+1」より約1年。ECDの新連載が展開中です!! 今回は、ECDの休日限定ダイアリー。知られざる彼の休日を、日記形式でお届けしていきます。

Text:ECD


10月12日(水) 晴れ
夫婦揃って娘達を送った足で保育園の見学。昼は外食。ラジオ収録。14日のDJの選曲。

10月15日(土) 雨のち曇り
0時から渋谷のクラブでDJ。家に着いたのは6時。すぐに次女が起き出してきて朝食を食べさせる。7時には妻、長女も。
8時過ぎやっと布団に横になるも娘たちが寝かせてくれない。妻は今日3つもバザーがあるとかでひとり家を出たり入ったり。その間、子守りは僕。
妻は午後もギャラリーのオープニングとかで出かける。僕は夕食入浴後窪田晴男氏の結婚パーティーへ。23時帰宅。

10月16日(日) 晴れ
珍しく8時まで誰も起きず。遅い朝食を済ませ9時過ぎにすぐ近くの公園で催されている防災訓練に参加。
昼食は外で食べようということになり和田堀公園のつり堀の食堂へ。帰りは島忠で買い物。
夕食前ひとりで高円寺にライブを観るため自転車で出かける。目当てはタコとEP-4。今回のタコは成田さんのバンド、グリーンフレイムスがヴォーカリストとして山崎春美を迎え、ガセネタやタコのレパートリーを演るというものだった。
30数年前と同じく僕は客席から山崎春美を観た。頻繁にする舌なめずり、虚空を彷徨う視線、そうした山崎春美の挙動の細部ひとつひとつに当時と同じように僕の目は吸いつけられた。それは、目の前でわめいている山崎春美の精神状態が少なくともステージ上の今、当時のままだという証拠のように自分には思えた。自分に音楽の才能があるなどと夢にも思えなかった僕がついに音楽を始めることになったのは、やはり音楽の才能があるとは思えない山崎春美が音楽を演っている姿をまだ音楽を演ってはいなかった自分が観てしまったせいだった。山崎春美が音楽に向かう姿は成就することのない恋に身を滅ぼす男のようだ。しかも歳を重ねたことで、もう風貌からして音楽と微塵も結びつかないものになっている。あんな男が音楽を演ると誰が想像するだろう。そのことだけは伝説化された山崎春美をひと目観ようと訪れた若い人にも伝わったのではないだろうか。

10月17日(月) 晴れ
娘達送り健診。戻って妻と保育園の見学。そのあと妻はひとりでお出かけ。
僕はレコード探しに神保町。いったん帰宅して自転車で下北、7インチ用のケース購入。普通のプラの収納BOXなのだけどシングル盤を入れるのに丁度よく重宝している。120枚くらい入る上、持ち手も付いているのでこれひとつ持って行けばDJできる。先日のDJは7インチ縛りだったのでブースには同じケースが6個もあった。DJのあいだに口コミで7インチならこのケースと広がっているのだ。うちはこれで8個目。
帰宅して耳鼻科、迎え。母校を訪ねてきた妻、来年、講師できることがほぼ内定だとか。我が家に定収が増える。助かる。

10月21日(金) 曇
次女は予防接種があるので保育室は休み。
長女を預けた足で耳鼻科。帰ってラジオ収録。昼食後、次女の予防接種のため荻窪へ。
夜、妻は「働けECD」刊行の打ち上げに出かける。23時からサックスの練習のためスタジオを予約してあったのだが、娘たちを寝かしつけているうち一緒に寝てしまい、起きたのは妻が帰って来た24時。

10月22日(土) 雨のち曇り
長女のとびひがなかなか治らないので皮膚科へ連れて行く。ひと目見て「すぐ治ります」と自信たっぷりの先生。
「一日に4回、一回に5分、患部をミューズ石鹸で洗ってやってください。それで必ず治ります。ただし、嫌がって泣き叫びますから、しっかり押さえつけてやってください」とのこと。
さっそく帰って試してみる。最初のうちは大人しくしてくれていたがそのうち嫌がりはじめた。といっても泣き叫ぶというほどでもなく無事終了。昼食後に2回目。
13時半、渋谷でのデモに参加するため出発。今回はひとり。ひたすら「原発いらない」だけ連呼。今回もいいデモだった。しかし、いいデモであることが不安も呼び起こしもする。果たして自分の声は届くべきところへ届いているのか。9.11のような弾圧を手応えとして評価したくなったりもしてしまう。しかし、とまた考える。この手応えのなさに僕たちが疲弊することを為政者は待っているのかもしれない。

今日は工藤キキちゃんの壮行会で前衛サックス(?)を吹いてくれと石黒から3日前に頼まれていた。ツイッターに流れている情報では24時からとなっていたので、ギリギリまで練習しようと23時から1時間スタジオを予約してあった。ところが石黒に電話すると24時からのは第二部で、僕が出るのは21時からの第一部、出番は22時45分とのこと。練習はあきらめる。
入浴後、子供たちが寝たのを見届けて20時50分、恵比寿の会場に出発。サックスを人前で演奏するのは実に2年ぶり。しかも、10年間愛用したアルトサックスは先日手放してしまい、今手元にあるのはついこの間譲っていただいたばかりのテナーサックス。それでまともに練習できたのはおととい1時間だけ。練習していると部品が外れて落ちたりする。本番で果たして音がまともに出るかどうか。こんな心もとないライブも久しぶりだ。結果、なんとか音は出て形にはなった。また、サックスをフューチャーしたライブをやりたくなった。


ECD

RELATED