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d.v.d | ディー・ブイ・ディー | Musician

d(ドラム)+v(ヴィジュアル)+d(ドラム)という形態で、映像とドラムを融合させたパフォーマンスを展開し、口コミで噂が広がる”オーディオ・ヴィジュアル”ユニットd.v.d。幾何ポップな映像センス、ツインドラム+ヴィジュアルアーティストという独特のバンド形式、ゲーム的要素と音楽の融合etc…。これまでにない新しさと可能性を秘めた彼らのライヴインスタレーションは、映像による視覚効果とツインドラムのリズムにより、見る者の五感をダイレクトに刺激する。5月4日にUNITで開催される「Public/image.org」創刊記念パーティにも出演するd.v.dのメンバー3名を取材した。

Text : 原田優輝

まずはメンバーそれぞれの自己紹介をお願いします。

山口(以下Y) : 映像とプログラム担当の山口崇司です。普段は映像作家として活動していて、映像作品やインタラクティヴなインスタレーションを作ったりしています。

JIMANICA(以下J) : ドラム担当のJIMANICAです。普段はドラマーとしてソロライヴをしたり、色々なミュージシャンとセッションしたりしていて、JIMANICA名義で一昨年にはソロ作品も発表しています。また、ソロ以外の活動として、バンドのサポートや楽曲のリミックスを手がけたりもしています。

ITOKEN(以下I) : 同じくドラム担当のITOKENです。オレは自分のリーダーバンドを3つ程やっていて、ITOKEN名義ではオモチャやウクレレ、ピアニカなどを使った演奏をしてます。あと、携帯用ゲームの音楽や子供番組の音楽なんかも作ってます。

d.v.d

3人がユニットを組むようになったきっかけを教えてください。

J : もともとはITOKENと自分のドラムデュオだったんです。

I : 知人からオレのバンドにイベントの誘いがあったんだけど、日程が合わなかった時ががあって、「じゃあ2人でやってみれば?」という話で、JIMANICAとやることになったんです。普通、そういう時はライヴでセッションして終わることが多いんですけど、せっかくだから曲も書いた方が面白いかなということになって。

ドラムデュオからd.v.dへとなったいきさつは?

I : 僕らがよくやっていたライヴハウスで「映像付き」っていうイベントがあったんですけど、そこで何かやりませんかという誘いがあって。

Y : そこで僕が出てくるんです(笑)。もともとJIMANICAとは昔からの遊び友達だったこともあって、ライヴにインタラクティヴな映像を合わせられたら面白いよねという話はしていたんです。ちょうどその頃にドラムデュオの話も聞いていたので、ドラムを叩くという動作とプログラムとを組み合わせてゲーム的な何かが出来るんじゃないかなって。

ゲームの発想が浮かんだ理由はどこにあるのでしょうか?

Y : 僕が元々ゲーム制作会社で働いていたというのが大きいかもしれません。また、個人作品の制作をしている時にはプログラム的要素を意識しています。それらの要素を、d.v.dの時にどう入れていくかという話を色々していくうちに、ピンボールのアイデアが出て、曲中にゲームをするというシーケンスがあるのは面白いねということになって。

d.v.d

実際のシステムを教えてください。

J : 2人のドラムセットにセンサーが付いていて、ドラムの振動を拾うんですよ。それがmidi信号に変換されて、PCに取り込まれ、プログラムによって映像が作用するという仕組みです。ただ、あまり複雑につながずに、全体的にシンプルな感じを見せれるようにしたいとは心がけています。

見え方がシンプルな分、良い意味でポップで”子供っぽい”感じが出ていますよね。

J : ドラムデュオの時から、「ポップ」というのは意識していたんです。ツインドラムって、なんかオドロオドロしい印象があるんだけど(笑)、僕らがここでやりたかったのはそういう感じではなく、どこかユルさのあるものだったんです。

I : 普段、お互いがそれぞれスゴく難しいバンドをやってるんですよ(笑)。だから、d.v.dでは見え方や聞こえ方はポップなんだけど、演じる側は実は結構難しいというような形態に落とし込んでいます。

ITOKENさんが普段から子供向け番組の音楽を作られているということも関係しているのでしょうか?

I : 結果的にそういうのもあるかもしれないですね。あと、映像もポップなので音色もそっちの方向へ持っていこうとしている部分もあります。

d.v.d

ライヴでのお客さんの反応は?

I : 最初の頃に出演したイベントが前衛的なものだったこともあって、特にミュージシャンなどの玄人に受けが良かったですね。

J : その後、SUPER DELUXEでやった時は外国人受けも良かった。

ゲーム的なヴィジュアルも含めたポップなイメージが、外国人からすると日本的に見えるのかもしれないですね。今後、海外への展開も考えているのですか?

J : やりたいですね。

I : 絶対海外やった方が良いという話はよくされますね。

J : 海外の人からすると、幾何学な図形を使って、こういうパフォーマンスをするということが、いかにも日本人が考えそうなことだと感じるみたいです(笑)。日本のポップカルチャーというか。こっちは特に意識はしているわけではないんですけどね。

d.v.d

d.v.dのライヴはオーディエンスも色々な楽しみ方が出来ますよね。

I : 演奏を見ている人もいれば、ただ映像を見ている人もいます。SUPER DELUXEでやった時なんかはスクリーンが3面にあったので、色々な楽しみ方が出来たと思います。

Y : 曲にもゲームっぽいやつや、映像で魅せるものなど色々なタイプがあるので、それによってもオーディエンスの反応が変わりますよね。

お客さんが参加できるようになるとさらに面白そうですね。

J: やりたいですね。オーディエンスの映像をステージから撮影して、それをリアルタイムでエフェクトをかけたりできたら面白いよねとかは話してます。

普段はどのようなものからインスピレーションを受けているのですか?

J : 各々が割と違うものから影響を受けていて、それを持ち寄ることが多いのですが、3人とも共通してインタラクティヴなものには興味を持っているみたいです。

インタラクティヴアートやメディアアートという文脈は意識しているのですか?

Y :普段、個人的にインタラクティブアートやメディアアートと呼ばれるような作品を作ったり、そう呼ばれる世界で仕事をしたりもしていますが、d.v.dではアートの文脈を特別意識しているといことはないです。それよりは、体験した人を楽しませて、自分たちも楽しめるようなエンターテイメント的な要素を大切にしてますね。もちろんそういったことは、体験型のアートの中には内包されることが多いので、近いことをしている意識はあります。ジャンルとしての解釈は後から自然についてくるものだと思ってやってます。

d.v.d

d.v.d

やはりゲームからの影響も大きいのですか?

Y : 今度、みんなでファミコンバーに行こうという話はしています(笑)。

I : ゲームセンターに行っても、「このインターフェイスは使えそう」とかね (笑)。ゲーセンでd.v.dをやりたいんですよ。パットがいっぱい置いてあって(笑)。

Y : Wiiリモコンとかも使えないかなと思って、いろいろ模索しています。とにかく余り複雑にはしないで、わかりやすい方法で伝えたいというのはありますね。

J : 説明するよりも体験すればわかるという方が良い。

今後、やりたいことはありますか?

Y : やっぱり野外でやりたいですね。ビルとかに映像を映してみたい。ライヴハウスではないシチュエーションで面白いことができたらというのはありますね。

ファーストDVDのリリースも予定しているようですね。

J : そうですね。もうレコーディングは終わっていて、佐々木敦さんのレーベル
HEADZ
からリリースが決まっています。DVD用にパフォーマンス映像の撮影をしました。

Y : あと、ミュージックビデオ的な作品も入れたいと思っていて、制作に取りかかり始めたところです。DVDとCDのパッケージで夏頃に発売する予定です。

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