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Kiiiiiii | キー | Musician

Kiiiiii。02年の結成以来、常に東京の音楽シーン&美術シーン&オシャレシーンを騒がせ続け、05年にはPublic/image.Magazineの創刊記念パーティのメインアクトも務めてくれた彼女たちが、泣けて笑えてポップでロックで意味不明な程にマニアックな待望のオリジナルアルバムを完成させた。1stアルバムにして稀にみる傑作、その名も『AL&BUM』をリリースする2人に、新作についてじっくりと語ってもらった。

Text:タナカヒロカズ

待望の1stアルバム『AL & BUM』が七夕の日にリリースされましたが、いきなり傑作を出してしまいましたね!!

Laikin’(以下L):ありがとうございます。やるだけのことはやりました! 出し惜しみなく、しみじみ良いアルバムになったかなと。

U.T.(以下U):聴いてて飽きない何回でも聴けるアルバムになったよね。自分が歌ってる曲は、あまり聴かない方なんだけど、これは何回も聴いちゃうしね。

02年のKiiiiiii結成から、アルバムリリースまで随分と時間がかかりましたね。

U:いちおう02年に結成していたんだけど、その年は2回くらいしかライブをやってないので、本格的な活動は03年くらいからですね。

L:昨年も割と休み気味だったりしたので、「結局実労どんくらい?」って感じなんですけど(笑)。

U:そうそう、だからこれから始まるって感じなんです。アメリカにもツアーに行って、1stアルバムもリリースになって。

L:うん。「今年2月にバンド結成!」って言っちゃってもいいくらいだよね(笑)。機が熟しましたってことで(笑)。

U:かなり遅いんだけどね、ヨチヨチ歩きで。

Kiiiiiii

『AL & BUM』にはDJ Codomoさんがミックスとして参加していて、共同プロデュースという感じなんですね。

L:DJ Codomo君とは元々バイトが一緒で、01年に出会ったんです。喫茶店だったんだけど、彼が皿洗いで私がウェイトレス(笑)。別のバイトではU.T.も3人一緒で働いてた時期もありました。Kiiiiiiiが一番最初に演奏したイベントがCodomo君も初DJの日だったりね。デモの録音からもうずっと録音係はCodomo君。ミックスとかも勝手に作って持ってきてくれたりしてたんですけど、それがスゴい良かったんですよ! そこからの長い付き合いで、それゆえに紆余曲折もありつつ(笑)、今回はかなりCodomo君にトラックを任せた曲もありました。ドラムとキーボードと歌というシンプルなKiiiiiiiの楽曲に、何か一音加えてもらうことで“聴ける曲”にしたかったっていうのもあるので、その2つの線で出来た作品です。

U:ヘンに音に酔ったりしないで(笑)、気持ち良く聴けるサウンドに仕上げてくれたと思います。

ところで、曲作りの上での2人の役割分担はどうなっているんですか?

L:曲と詞は私です。でもメロディー楽器は何もできないし、楽譜も全然読めないんですよ。

U:逆に私はピアノをずっとやっていたこともあって、スタジオに入ってから一緒に編曲をしたり、コード付けたりします。

L:だからU.T.と2人でスタジオ入ってまず鼻歌で歌うことから始まるんです。

KiiiiiiiKiiiiiii

U:「じゃこんな感じ〜?」とか言いながらコードを付けて、だんだん曲にしてくんです。やっていくうちに相乗効果でアレンジが良くなっていく。そういう時が一番楽しいですね。出来たてホヤホヤの曲を練習するときが一番で、何回も演っちゃうと、「あーもういいや!」って感じになっちゃうんです(笑)。

L:飽きっぽいんだよね、私たち。

U:そうそう、だからレイキンから新しい曲のメロディーとか歌詞を教えてもらって、2人で一緒にアレンジしていくと、頭の中で聴こえてなかった音が、だんだん聴こえるようになってきてスゴく楽しいんです。

オリジナル楽曲を作り始めるようになったきっかけは?

L:始めた頃はカバーばっかりで、3回目のライブの時に『WE ARE THE BAD』が出来たのかな。その曲もカバーといえばカバーなんですけど、サンプリング的っていうか。音そのもののサンプリングじゃなくて、フレーズや歌詞やメロディの引用だったり…。分量が微妙ですね〜(笑)。U.T.に「最近何聴いてる?」って聞いて、それっぽい曲にすると楽しそうにやるんです。特にマイケル(・ジャクソン)絡みのフレーズを入れると俄然動きが良くなりますね(笑)。

U:油が体の隅々まで届くって感じ(笑)。

U.T.さんは重度の「マイケルフリーク」として知られてますけど、やっぱりおふたりともアメリカン・カルチャーには結構影響を受けているようですね。

L:そうですね。MTVBEST HIT USAとかのヒット曲番組や、NHKの夕方7時からの海外ドラマ枠には特に影響を受けています。『フルハウス』とか、『天才少年ドギー・ハウザー』とか(笑)。中でもやっぱり『フルハウス』の登場人物「キミー」と「DJ」はかなり意識してますね! まあこれも後付けなんですけど(笑)。最近『フルハウス』のDVDセットが出たんで、見てたんですけど、キミーの傍若無人ぶりがU.T.に似てるなって改めて認識しました(笑)。

U:えー、私のいないとこでまたそんな!!

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今年3月から1ヶ月間に渡って敢行されたアメリカツアーも大好評だったようですね。

L:元々は「SXSW」に応募してみたら出演が決まってしまったっていうのがきっかけで。U.T.のお友達の結婚式がNYであるっていうから、一度日本に帰るよりそのままツアーやっちゃえ! みたいな感じだったんですよ。

U:テキサスのオースティンから始まって、サンアントニオ(メタルチックスと共演)、サンフランシスコ、ポートランドと回って。その後、ライブはやってないんだけどボルチモアにも滞在して子供と遊んで(笑)、ワシントンDCから最後はNYへ! アメリカでは全部で10回ライブをやったんだけど、アメリカをひと通り見てきたなって感じですね(笑)。

まるで「アメリカ横断ウルトラクイズ」のようですね(笑)。

L:もうホントに。「ウルトラクイズ」大好きなんで、NYに着いた時はもう感無量でしたよ。

U:「NY決戦、ここまでたどり着けるのはたったの2人!」って、たどり着いたのがKiiiiiiiの2人だったっていうね(笑)。

L:「決戦の相手コイツかー、張り合いないなー」みたいな(笑)。

アメリカのオーディエンスの反応はどうでしたか?

L:もう最高でしたね! みんなテンション高いし、反応が早い。

U:日本だと、お客さんがポカーンとなってる時間がちょっと長いんですよね。みんなそれぞれの美学が入り乱れてるんですよ(笑)。東京は特にそうですね。でも、アメリカだとみんなストレートに感情を伝えようと接してくれるし、無理矢理とっ捕まえられて、どこが良かったかとか延々話されたり、一緒に写真撮ってって言われて、「OK!」って言うと、一枚撮るだけじゃなくて、「じゃ、次はここ座って!こういうポーズで!」とか。「おいおい長くない〜??」 みたいな(笑)。

L:「お邪魔じゃないかしら?」とか、空気を読むとかが全然なくて。「ちょっとは(空気)読めよ!」って思ってたんだけど、そう考える方がここではおかしいんだなって気付きました。

U:こっちも何も気負わずに真っ裸の気持ちで行ったから、オーディエンスも「やっべ、脱がなきゃ!」みたいな感じで(笑)。良いコミュニケーションが取れたなって気がします。

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ところでジャケットのアートワークもレイキンさんが担当していますよね?

L:はい。絵本仕様、っていうか絵本型。20Pの豪華なブックレットが付いてます。…って言っても曲が19曲あるんで 20Pっていうだけなんですが(笑)。曲に合わせてイラストや写真をがんがん載っけてます。実はこのジャケットの前に違う絵を描いてたんですけど、ものスゴい情報量になってしまって、U.T.とCodomo君に見せたら、「何がなんだか全然わかんない!」って感じでNGになったんですよ。

U:レイキンの情報摂取&すきま埋め能力はハンパじゃないんで、やるだけやるとホント大変なことになっちゃうんですけど、今回はうまく“引き算”が出来てるよね。これでも十分情報量多いと思うけど(笑)、あの絵に比べたら全然よくまとまってるよ!

L:だね〜。あと、いちおうココ(アルバムジャケットの左下、右下)に“アル”と“バム”がいるんですよ!

U:“レイキン”と“U.T.”って感じで、キャラクターみたいなものなんです。

L:完全に後付けですけどね(笑)。“アルたん”と“バムたん”です!

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最後に、読者に向けてメッセージをお願いします。

L:「Kiiiiiiiって何?」っていう人たちにも、まずはこのアルバムを聴いて欲しいですね。音はもちろんですが、ブックレットやアートワーク、そして私たちの見てくれとか(笑)も楽しんで頂けたらと思います。

U:その後、ライブに来てもらって、「なんだコリャー! 全然(CDと)違う!」ってなって欲しい。それで、さらに好きになってくれた人は、DVDも買ってもらって(笑)。

L:多目的に楽しんでもらいたいですね。CDが出てどんな反響があるのか楽しみだね!

U:みんなに曲を覚えてもらって、ライブで大合唱とか?

L:そうなるといいな〜。

U:でも、それはそれでやりづらいよね。「今どこ歌ってんのかわかんない…」ってなっちゃうかも(笑)。

Kiiiiiii

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