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avengers in sci-fi | アヴェンジャーズ・イン・サイファイ | Musician

足下に並べたエフェクターを駆使し、テクノ、エレクトロニカを通過したエフェクティヴなバンド・サウンドを走らせるアヴェンジャーズ・イン・サイファイ。2006年の『avenger strikes back』、そして、2008年の『SCIENCE ROCK』という2枚のアルバムで、宇宙や近未来のイメージをコンセプチュアルかつフィジカルに描き出し、インディーズ・シーンで広範な支持を集める3人組バンドだ。6月27日に代官山UNITで行われる音楽イベント『Public/image.FOUNDATION Vol.03』にスペシャルゲストとして登場する彼らの2009年最新インタビューをお届けする。バンドのフロントマン、コハタタロウが向かう未知なる世界の全貌とは果たして?

Text:小野田雄


アヴェンジャーズ・イン・サイファイは、SFや科学的なイメージとロックをエフェクティヴなバンド・アレンジに昇華してきたバンドですが、バンド名から考えると、結成当初からそうしたコンセプトのもとで活動を始めたのですか?

結成当初は、メロコアでオリジナルを2曲ぐらい作ったことがある程度で、ロックのダイナミズムを保ったままエフェクターを多用したバンドアレンジを目指すスタイルで楽曲を作るようになったのは、活動が本格化してからですね。当時影響を受けていたバンドがエフェクティヴな音楽性に変わっていったり、たまたま参加したミクスチャーのコピーバンドで必要だったこともあって、手にしたエフェクターにハマって、一番多い時で20個以上くらいかな。エフェクターって、見た目の可愛さもあって、使ってなくても並べたくなるんですよ(笑)。

avengers in sci-fi

エフェクティヴなアレンジに置き換えられているSF的、科学的なイメージというのは?

そんなディープなファンではないんですけど、SF的なもの、それから宇宙的なものや未来的なものにはもともと興味があって。我が家にビデオデッキが登場した時、初めて録画したのが映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』だったんです。あと、家にあった宇宙の図鑑に触れたことで、宇宙飛行士だったり、宇宙旅行に対する憧れがあったりして、今振り返ると幼少期の体験は影響が大きいかもしれない。

そうした要素をひとつにまとめ上げようと思ったのは?

いかにも「人が演奏してます!」っていうようなサウンド、例えば、ジェフ・ベックだったり、エリック・クラプトンみたいな音楽が好きじゃなかったんです。それよりも映像や風景が浮かぶ奏法やサウンドに興味があって、そういうものをバンドでやりたいと思ったんですよ。ただ、10代の頃は、シンセが入った音楽もロックじゃないと思っていて、プライマル・スクリームの『スクリーマデリカ』も「こんなのはロックじゃない!」っていう拒否反応があったんです。ただ、大学時代にメロコアやハードコアの熱が落ち着いた時、違うものを聴こうかなってことで、テクノ、ドラムンベース、エレクトロニカを聴くようになったんですけど、ビートや機材の観点よりも、メロディだったり、スペーシーなムードに魅力を感じたんですね。そこでもし機材が扱えれば、テクノを作っていたかもしれませんけど、僕にできるのはギターやバンドだったので、テクノ的なことをギターで表現するべく、エフェクターやシンセを駆使するアプローチに向かっていったんです。

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2006年にリリースした1stアルバム『avenger strikes back』はロック的なものを一切排除するくらいの勢いでその方向性を極めた作品ですよね。

そうですね。今よりも「ゴリゴリのロック的なフレーズはNG」っていう意識が強かったと思います。当時はエレポップ的な未来、宇宙観にこだわって何から何まで、細部に至るまで機械的、未来的にしたいっていう意識があったんですけど、それをライヴで再現するのは難しいし、そういう細部のこだわりはお客さんに伝わらないものなんですよ。だから、2008年に出した2ndアルバム『SCIENCE ROCK』はその反動で、曲全体、アルバム全体でそういうフューチャリスティックなイメージになっていればいいやって思ったし、メロコアに原点回帰しているわけではないんですけど、そういうアグレッシヴなものがやりたくなったところはありますね。

むしろ、2ndアルバムは曲展開やコンセプト面でプログレッシヴ・ロックやサイケデリック・ロックの影響が大きいですよね。

神秘的なもの、輪廻転生だったり、ギリシャ神話の本にハマるようになって、もっとサイケデリックな宇宙を表現したいなと思ったんですね。プログレはテクノを聴き始める前後に聴くようになって、そこに宇宙を感じることはあまりなかったんですけど、神々しいイメージが音と言葉で構築されているじゃないですか。その神々しいってことで言えば、あのアルバムのコンセプトは『2001年宇宙の旅』の影響が大きいんですよ。猿人が謎の石版に触れて知恵を手に入れて、進化した後、また宇宙に旅立つんですけど、俺の解釈としては、最後に出会うのは神と思しき存在なんですよ。そういう流れをアルバム一枚で表現出来たらいいなと思いました。

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ロックと神ですか。

「宇宙の果てを見たい」とか、「ブラック・ホールの中はどうなっているのか?」とか。そういう分からないものに対する憧れと同じ次元の表現だと思うんですよ。僕は超古代文明とか、「ムー」みたいな世界が好きで(笑)、例えば、そうだな……宇宙の果てで神と出会ったら、そこには鳥居みたいなよく知られる宗教のシンボルがあって、つまり、僕らがよく知ってる宗教のシンボルは神が作ったものだったっていうような話がカッコイイなって思うんですよね。そういう映画を作ってみたいなとも思うんですけど、僕は専門家じゃないし、自分で脚本を書いたところで誰でも思いつくようなものしか出てこないと思うから、だったら、音楽でそれをやってみよう、と。

それを形にすることとリスナーに伝えることはまた違う次元の話ですよね。

確かにテーマの部分は聴き手に伝わりにくいですよね。だから、俺の脳の中をのぞいてから聴いて頂けると一番面白いんじゃないかと思いますけど(笑)、そういう作品を聴き手それぞれが解釈するのが音楽の楽しみだと思うし、俺もそうやって音楽を聴いてきましたからね。だから、少なくとも映像やストーリーを想起出来る曲作りを心がけているつもりですし、そうやって意識して作っていれば、どんな映像が浮かんでくるとしても、自由に解釈して楽しんでもらえるんじゃないかな、と。

セカンド以降の制作に関しては?

さっき言ったように神秘的な要素を盛り込みつつ、描きたいイメージに合わせて音楽的には教会で使うようなパイプオルガンだったり、ゴスペルまがいのコーラスだったり、そういうものを導入したいですね。ライヴに関しては、セカンドを出す前後からお客さんの反応や動員も段違いに良くなって、どこでライヴをやっても歓迎されているなっていう実感があるので、うれしい限りですね、そうしたことを踏まえて、今はお客さんに訴える曲を目指しているし、自分たちが楽しんでいることをはっきりと伝えるライヴを心がけているのですけど、それが上手い形で結実するといいなと思ってますね。

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Public/image.FOUNDATION vol.03

▽▲▽ UNIT ▽▲▽
avengers in sci-fi/難波章浩(Hi-STANDARD/ULTRA BRAiN)/TUCKER × MAGAZINE KING(from Ding Dong Dangs)/Traks Boys × イルリメ/RAVOLTA/環ROY/岸眞衣子/あらかじめ決められた恋人たちへ
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Traks Boys/やけのはら/鮪ディガズ(□□□DJセット)/SKYFISH/Eccy

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