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MEG with Dave Liang(The Shanghai Restoration Project) | メグ with デイヴ・リアン(シャンハイ・レストレーション・プロジェクト) | Musician

UKのニュー・レイヴバンド、Hadouken!とのコラボレーション曲『FREAK』、おなじみの中田ヤスタカをプロデューサーに迎えたサード・アルバム『BEAUTIFUL』に続き、早くも今年3枚目のリリースとなるMEGの新作『JOURNEY』がリリースされる。今回のコラボレーション相手は、The Shanghai Restoration Project名義で、東洋音楽とエレクトロニカやヒップホップが融合させた独自のエキゾチック・サウンドを奏でるデイヴ・リアン。iTunes Music Store上での運命的な出会いから発展した今回のコラボレーションは、MEGのボーカリストとしての魅力を再発見させてくれるだけでなく、聴き手をイマジネーション溢れる旅の世界へと誘ってくれることだろう。

Text:カネコアツタケ


まずはMEGさんとデイヴの出会いから教えてください。

デイヴ・リアン(以下デイヴ):最初はiTunes Music Storeでお互いのバナーが偶然隣同士になったのがきっかけなんだ。MEGが僕の音楽に興味を持ってくれて、ブログで紹介してくれたんだよね?

MEG:1曲フリーダウンロードがきっかけで、聴いてみたらすごく良くて、その後アルバム(『The Shanghai Restoration Project』)も全曲ダウンロードして聴いていて。結局CD盤も欲しいと思って探したんですけど、日本では流通してなくて。それで、UKのamazonで見つけて、やっと届きましたっていうのをブログに書いて、iTunesと彼のホームページのリンクを貼っていたんです。そうしたら彼のホームページの解析にヒットしたらしく、連絡をくれたんです。

MEGさんにとってのデイヴの音楽の魅力とは?

MEG:最初はオリエンタルな部分に惹かれました。中国の楽器がすごくいい感じにハウスと混ざっていて、それを聴いて上海に行ってみたいと思って、実際に行ったりとかして。一枚のアルバムで旅行に行きたいと思わせたりとか、どういう所なんだろうってイメージが浮かぶのってスゴいなって。

デイヴにとってのMEGさんの魅力とは?

デイヴ:シンプルにアップビートで聴きやすいから好きっていうのもあるし、ポップなメロディと複雑なプロダクションが両立してるのもスゴいと思う。でも、彼女はリスナーに自分をどうやって見せるかということをいつも意識してるところが一番素晴らしいね。典型的なJ-POPではなくて、アルバムごとにイメージを変えるし、ビデオはクリエイティヴで、ファッショナブルでもある。MEGっていうブランドを確立させるための努力をしていて、そこが素晴らしいと思う。

MEG with Dave LiangMEG with Dave Liang

今回の作品は「旅」がコンセプトになっているそうですが、最初に話されていたように、やはりデイヴの音楽からこのキーワードが出てきたのですか?

MEG:そうですね。まず私が「旅」というキーワードを出して、それに合わせてデイヴが色々トラックを作ってくれたんです。アジアンな雰囲気の音を作る人というイメージがあったので、その感じを生かしたまま、デイヴらしい「旅」というのを好きなように作ってほしいと依頼したんです。

デイヴ:旅に出発する前のハッピーでエキサイティングな気持ちと、初めての場所に行く不安、あとは「色んなところに行かないと」という急かされるような気持ちとか、誰しもが旅で感じる肉体的・精神的な色んな表情を表現したいと思ったんだ。

実際のアルバム制作はどのように進められたのですか?

MEG:レコーディング自体は3日間ぐらいで日本のスタジオでやったんですけど、その前のメールのやり取りでデモを15曲ぐらいもらっていて、その中から好きな曲を選びました。レコーディングの1週間前ぐらいに完成したものをまたメールで受け取り、それを聴きながら歌の練習をして。レコーディングが終わったら、ニューヨークで一ヶ月ぐらいゆっくりミックスし直して、できたものがまたメールで届いたら、それをまた日本からイギリスのマスタリングスタジオに飛ばしてっていう結構今っぽいやり方ですね(笑)。

最初に送られてきたデモの時点で、イメージに近いものが送られてきましたか?

MEG:はい、そうですね。もちろん。彼はスゴく努力家だし、親切だし、仕事も丁寧で、とても気持ちよく完成できた感じです。

デイヴはデモを作る時、どんなことを意識しましたか?

デイヴ:MEGはやっぱりヴィジュアルのイメージが大事だから、彼女が実際に旅行して、世界中の色んな場所を歩き回ってる絵を思い浮かべながら作りました。

MEG with Dave Liang

曲ごとに聞いていきたいのですが、まず1曲目の「DROPLETS」。デイヴの作る曲は繊細で美しいだけでなく、ちゃんとダンス・フィールもあるし、ファニーでもあるのがいいですよね。この曲をオープニングに持ってきたポイントは?

MEG:出だしのパーっとなる感じが(笑)。

(笑)。オープニングっぽいですよね。

MEG:あと初めて聴く人が、ちょっと難しいなって思わないようにしたかった。さっきデイヴが話した「街の中を歩いてる感じ」というのが、私もこの曲で浮かびましたね。この曲はミュージックビデオも作ってるんですけど、いつも私は尊敬できるクリエイターと一緒にやる時は、自分のイメージを細かく伝えないようにしてるんですね。今回も「旅をしてるようなイメージで」とだけ伝えたら、監督が街を歩いてるようなシーンを入れたいと言ってくれて。そういう風にデイヴが考えていたイメージと、そこから映像を作る側が受けた印象がリンクしたのは面白いなって。

3曲目の「RUSH」はなんと言っても「東京、熱海、三島、名古屋、新尾道 京都、大阪、神戸、姫路、新下関」というフレーズがインパクト大ですよね。

MEG:ここはスタジオで決めたんですけど、「I’ll See You There」って歌詞のところにかけ声を入れたいっていう話があって、「旅」というテーマがあったから地名が良いんじゃないかということになったんです。それで、最初はデイヴに知っている地名をはめてもらおうとお願いしたんですけど、あまり知らないって言うので、山陽新幹線で東京から博多までいこうって(笑)。

5曲目の「Just Like That」は、またちょっとテイストが異なりますね。ジャジーでムーディな雰囲気があって。

MEG:これ、私一番好きです。今まで一緒に作った日本のプロデューサーのノリとはまた違うし、クラシックな感じもするし。

デイヴ:新しい国に行ってすごく気に入って、ここを去りたくないっていう気持ちを表現してるんだ。あと、1930年代のナイトクラブの雰囲気を出したかった。Apple Store Shibuyaでパフォーマンスをした時も、MEGのダンスの仕方がホント30年代っぽくて、昔に旅した感じがしてスゴく良かった。

MEG with Dave Liang

最後に「JOURNEY」なんですけど、この曲だけMEGさんの作詞ですね。「日々は まるで 旅のよう 歩いた場所が 道になるでしょう」という言葉が、このアルバムを象徴しているように思います。

MEG:そうですね。たまたま出会ったことが刺激になったり、たまたま出会った人とこういう風に制作ができて、また新しい発見があるから、「次はこういうことをやってみよう」と思えたりする。深く考えなくても、出会ったものを受け止めていくことで、道が作られるよねってことを歌っています。あと、この歌詞はスゴく懐かしい景色とかを想像しながら書きました。田舎の駅で電車を待っているような。

それこそ無人駅みたいなところで、山の中のトンネルを汽車が通り過ぎていく、みたいな?

MEG:うんうん。歌詞書いていて思うんですけど、そういう所に行って、実際そういう景色を見たり、風に触れたりしないと、書いていてもピンと来なくなっちゃいますよね。だから色んなところを旅したり、色んな経験をするのって大事だなって改めて思いますね。

デイヴは歌詞をもらってどう思いましたか?

デイヴ:ニホンゴワカリマセン(笑)。もちろん、ベーシックなアイデアは聞いてるよ、駅のこととかね。僕はこれが一番好きな曲で、聴いていて感情的にコネクトできるというか、他の場所に連れてってくれるような印象を受ける。MEGの感情が正直に表れていると思うから、スゴく好きだよ。

MEG with Dave Liang

この曲だけオートチューンを使わずに、MEGさんの生の声がそのまま使われてますね? それはさっき話していたように、MEGさんの感情が最も伝わりやすいように考えてのことなのですか?

デイヴ:その通り。今のポップ・ミュージックは、エフェクトをかけることが主流になっているけど、MEGの声はスゴくキレイなので、ぜひ使いたいと思ったんだ。もっといろんな人にMEGのデジタルな魅力と生の魅力の両方を知ってもらいたいね。

MEGさんは音楽制作に関しては今後も色々な人とのコラボレーションを続けていきたいと思っていますか?

MEG:そうですね。今回もすごく面白かったですし。

自分の中の様々な側面が引き出されていくことは面白いですよね。

MEG:そうですね。いつも洋服や音楽で応援してくれてる人たちに、「こういうのも聴いてみて」って提案もしたいと思っているんです。海外アーティストとの制作ということで、日本のチームは締め切りとかが心配で難色を示していたこともあったんですけど(笑)、今回デイヴがスゴく良くしてくれたんで、また意欲がわいてきましたね(笑)。

MEG with Dave LiangMEG with Dave Liang

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