
MUSIC『BRING THE NOISE』/TRAKS BOYS | CD Review
元レッキンクルーのK404、DJとしてもパーティーに引っ張りだこのDJ CRYSTALからなるユニットTRAKS BOYSが、セカンド・アルバム『BRING THE NOISE』をリリースする。タイトルの通りノイジーなサウンドとTRAKS BOYSならではの都会的ポップネスが確かな技術によって融合させられたこのアルバムは、変化し続けるクラブミュージックの最先端を見せてくれる。
Text:長汐 祐人
前作『TECHNICOLOR』は、アンダーグラウンドの渇いた空気感を漂わせつつも、ポップミュージックとしても成立するエレクトロハウス・アルバムだった。
一筋縄ではいかないひねくれた感覚を包み込むそのポップセンスこそが彼らの大きな魅力のひとつ。今作『BRING THE NOISE』も、テックハウス、エレクトロ、チップチューン、ノイズなど様々な要素が決して反発することなく絶妙なバランス感覚でまとめ上げられている。…などと、御託を並べる必要などないほど、とにかく聴けばわかる、気分を昂揚させる爽快なダンスアルバムだ。
自身がレジデントDJを務め、川崎の某工場屋上で開催されているウェアハウスパーティー「DK SOUND」を始め、精力的かつストイックなライブ・DJ活動によって積み上げられたスキルと経験値。そして何よりも、リアルタイムな現場でしか感じ取れないシーンの空気感。それこそがセカンド・アルバム『BRING THE NOISE』に強度を与えている。
特にM6『UNBROKEN』は、まるで「DK SOUND」のピークタイムである、朝日によって会場が照らし出されていく夜明けの瞬間を表現したかのような高揚感溢れる壮大なトラック。ここ数年間、目まぐるしく動き続けきた日本のアンダーグラウンド・ダンスミュージックシーンが一体何を産み落としてきたのか? この楽曲に、そのひとつの答えを見た気がした。
音楽に対して妥協を許さないTRAKS BOYSが、ダンスミュージックと正面から向かい合うことによって生み出した『BRING THE NOISE』には、時代を反映した最先端のダンス・ミュージックが鳴り響いている。

Release Information
『BRING THE NOISE』
アーティスト名:TRAKS BOYS
レーベル : SWC
リリース日 : Oct 15. 2008

Artist ProfileTRAKS BOYSメンバーはK404(World Invaders)とCrystalの二人。2002年よりトラック制作開始。コンピレーション「TURBOSONIC VOL.1」、「Electro DynamycVol.2」などへの楽曲提供、Back Drop Bomb、The Arrowsなどのリミックスを手掛ける。また川崎工場地帯の某工場屋上にて行われているパーティー「DKSOUND」ではレジデントDJを務める。2007年7月にファーストアルバム「Technicolor」をリリース。続く8月には12インチシングル「Badwiser/Digital P(Cherryboy Function Remix」をリリース。
2008年10月には待望の2nd Albumを発売。












