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TOKYO CULTUART by BEAMS ARTIST BOOKS | BOOK レビュー

BEAMSによる新プロジェクトTOKYO CULTUART by BEAMSの出版レーベル「BARTS」から、4名のアーティストによるアートブックがリリースされた。各タイトル500冊限定の販売となるシリーズの第1弾ラインナップは、Public/Imageでも馴染みの深い井口弘史塩田正幸に加え、バンザイペイントなどで知られるグラフィックデザイナー・立沢トオルと、イラストレーター・川元陽子。強い個性を持ち、独自の道を走り続ける彼らの共通項は、日々更新され、新しいカルチャーが生まれ続けている「東京」を代表するアーティストだということだ。

Text:大前敬文、日比野紗希

井口弘史井口弘史
身の回りにある「無数の小さな崇拝(カルト)と即興(ジャム)」というコンセプトのもと、普段愛用している品々を撮影した写真作品や、再構築された過去の作品を収録した井口弘史の作品集『CULT JAM』。モノトーンにもかかわらず、妙に視覚に残るヴィジュアルや、「No Futura」という自作のフォントからは、独特の世界観が溢れ出ている。音楽、ファッション、書籍などを中心に、謎めいていつつも、どこか愛着を感じるアートワークを発信し続ける彼の真髄が凝縮された一冊だ。

塩田正幸塩田正幸CDや雑誌などで活躍する傍ら、自主制作の作品集をリリースするなど、多岐に亘る活動を展開している写真家・塩田正幸。今回リリースされた『ANIMAL SPORTS PUZZLE』は、切り取った写真や原色のおもちゃなど、ジャンクなモノばかりを並べて撮影された作品集だ。カラフルなガジェットを彼特有のコラージュセンスでまとめられた写真の数々は、効果音が響いてくるようなイメージとなって、我々の感覚を刺激する。

立沢トオル立沢トオル
「自由を制限されたときに真の自由が最もよく発揮される」というメッセージから始まる、グラフィックデザイナー・立沢トオルの『Monopole』。バンザイペイントから現在までの代表的な作品をモノクロに「制限」し、再編集した作品集だ。ユーモアや皮肉を含んだグラフィックデザインに、一定の「制限」が課されることで、一貫したメッセージが伝わってくる。評論を担当したgroovisions伊藤弘のコメントを参考に、立沢のこれまでの軌跡を追ってみるのも面白い。

川元陽子川元陽子
川元陽子の作品集『YOKO KAWAMOTO』には、彼女がこれまでに手掛けたオイルアート作品の大半が収録されている。30歳の頃から独学で絵画を描き始めたという彼女の作品は、廃棄された自動車や動物園を中心とした風景画が多い。色鮮やかな色彩とは対照的に、それらの風景には、独特な空虚さが漂う。生産と破壊を繰り返す人間の商業的な営みがそこにはある。ここにあるのは、我々の目の前に広がっている人工的な産物の痕跡の記憶なのかもしれない。


CARTUART crew
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