
MUSIC『住m場syo着るmの絡まって』真保☆タイディスコ | CD Review
タイ産クラブミュージックを操る超異色のプレイスタイルで、ボアダムスのEYヨをもうならせる真保☆タイディスコが、初となるオリジナルアルバム『住m場syo着るmの絡まって』をDJ SHABUSHABUとともに立ち上げたレーベルKUMARU RECORDSよりリリースする。
Text:長汐 祐人
真保☆タイディスコのDJを初めて見た人は、誰もが度肝を抜かれること間違いない。亜熱帯気候下で独自の進化を果たした超ハイテンションなタイのデスコトラックに、マイク片手になぜかほんのりカタコトの日本語でフロアを煽るそのDJは、今までに見たことのない衝撃的なものであり、何よりどんなDJよりも最高に躍らせてくれ、気がつけばだれもが笑顔になっている。彼女はDJを始めるやいなや、その愛すべきキャラクターも相まって、多くのパーティーピープルを虜にした。
そんな真保☆タイディスコの待望のフルオリジナルアルバムは、DJやこれまでリリースされた2枚のMIX CDとは打って変わり押さえられたBPM、意外にも深みのある哀愁漂うトラック、さらにはアンビエントな楽曲もありと、今までに見られなかった彼女の新たな一面を見せてくれるアルバムだ。
なにより彼女自身が作詞もしたというボーカルが魅力を放っている。『住m場syo着るmの絡まって』というアルバムタイトルのように、言葉を分解し、コラージュしたような日本語とアルファベット、はたまた記号や絵文字までもが散りばめられたその歌詞は、言葉の意味をも超越し、とても耳に心地よい不思議な音を作り出している。
また楽曲と同じように型破りな、自作の歌詞カードやCDジャケットのコラージュ作品もこのアルバムの魅力の一つだ。音も言葉も絵も、すべてが同じ地平で切り貼りされ、三位一体となり真保☆タイディスコ独自の世界が作り上げられている。
タイをはじめ、さまざまな地を渡り歩いてきた彼女にしかなしえないであろう、ボーダレスかつ自由な感覚があふれ出している『住m場syo着るmの絡まって』は、聴くものをどこにもない異空間へとトリップさせてくれる摩訶不思議なアルバムだ。

Release Information
『住m場syo着るmの絡まって』
アーティスト名:真保☆タイディスコ
レーベル : KUMARU RECORDS
リリース日 : Apr 4. 2009

Artist Profile真保☆タイディスコ真保☆タイディスコが生まれたのは2000年夏のことである。亜熱帯のタイランドで金色・ラメ色タイディスコに出会い、そのパワーに圧倒され”こんな素敵な音を独り占めはもったいない”、DJを決意する。手に入れたCDは5000枚、曲数にして80000曲。タイディスコは対人が欧米のクラブミュージックを完全アジアに消化している。そのにおいは日本にとても薄くて、いつもアジアの雑踏にみんなとまみれていたくて、タイディスコをかけてるのだといっている。DJ中は蛍光ピンクとラメ色を身にまとうも、タイディスコを抱えて巡った、福島→シンガポール→大阪→東京→京都で吸収した土地々のメロディー言葉を録りためる。泥臭いにおいのする土色、深緑ヶ森色、夜が明けたばかりの灰赤色の空などを、自身の音楽にもりこむ。日本のゆっくりでどっしりとした重心低い音色、それを全部きれいに仕上げたあとでぶっ壊したいのだと日々、音楽活動に研鑽をかけている。
今までDJ MIX 2タイトル”mannnakaga utyuude disco(2007)””プロプラプリック(HONCHO SOUND(2008年))”をリリース、今回はDJ SHABUSHABUとともに立ち上げた新レーベル”KUMARU RECORDS”より本作”KUMARU-001 住m場syo着るmの絡まって”を4月リリースした。












