
NAOHIRO UKAWA Exhibition | 『UKAWARTCHIVES♯1』宇川直宏
近年、現代アートの分野での活躍も目覚ましい宇川直宏による個展『UKAWARTCHIVES♯1』が、山本現代で開催中だ。2000年から2008年までに制作されたアート作品の中から、作家自身がセレクトしたベストワークスが展示されている。あらゆるメディアを横断する創作活動を続ける彼の問題作の数々と、蒐集家としても知られる自身のマニアックなプライベート・コレクションが溶解した宇川アーカイブを一度で目にすることができるまたとないチャンスだ。
Report:原田優輝


会場に入るとすぐに目に飛び込んでくる異様にリアルな人形の姿。DJブースに立つその老紳士の正体は、Public/image読者にもおなじみの田名網敬一氏。2004年にKPOキリンプラザ大阪で開催された宇川と田名網によるコラボレーション展『DISCO UNIVERSITY』で発表された作品だ。




『!!!UZULIVE!!!』と題された作品の展示スペースには、ウズラに魅せられた宇川が蒐集したウズラコレクションが展示され、さらにその奥には檻に入れられた”リアル”ウズラが!! ウズラの鳴き声を録音し電子変調させたサウンドが、檻の両端に置かれたスピーカーから発せられ、その音とウズラを共鳴させることで”鳴き合わせ”ライブの実現を試みている。また、本展に合わせ、同作品のメインヴィジュアルをシルクスクリーンと彫刻で新たに制作している。

会場最深部に展開されるこの異様な空間は、昭和天皇崩御の映像を電波で飛ばし、数十台のラテカセでそれを受信するという2003年発表作『DAYLY PSYCHIC TV / EMPEROR’S DEAD』。


同じく2003年に発表された『NO BREATH』では、三島由紀夫が割腹自殺をする直前に録音されたインタビュー音源を元に、息継ぎ部分を取り除いてつなぎ合わされた音声がスピーカーから延々と流される。文字通りその”NO BREATH”な会話に息苦しさを感じた観客が、中央にある黒いテントの中にあるマッサージチェアに座ると…。
本展覧会を記念したスペシャルトークショー(宇川直宏 × 菊地成孔 × 飴屋法水)が7月15日に同ギャラリーで開催されることが決定!! 詳細はこちらから。

Exhibition Information
『UKAWARTCHIVES♯1』
Jun 21 2008 – Jul 19 2008 at 山本現代
Artist Profile
宇川直宏
グラフィックデザイナー、映像作家、ミュージック・ビデオディレクター、VJ、文筆家、司会業、TV番組プロデューサー、レーベルオーナー、パーティーオーガナイザー、ファッションブランドディレクター、サウンド・システム構築、クラブオーナー、大学教授、日本自然災害学会正会員、そして現代美術家と幅広く極めて多岐に渡る活動を行い、自らをメディアレイピストと称する。既成のファインアートと大衆文化の枠組みを抹消し、現在の日本にあって最も自由な表現活動を行っている希有なアーティスト。その創造性は彼を取り巻くすべての事象を対象に発揮され、フリースタイルで様々なジャンルを横断する全方位的活動をしている。














