
Exhibition『液晶絵画 STILL / MOTION』
三重県立美術館、国立国際美術館、東京都写真美術館の3館合同企画による展覧会『液晶絵画 STILL / MOTION』が、東京都写真美術館に巡回中だ。国内外14名の作家たちによる映像作品が、展覧会タイトルの通り、平面液晶ディスプレイにより、まさに絵画のように展示されている。各作家が、絵画と映像という異なるメディアの特徴をいかに捉え、表現しているかを伺い知ることができる非常に興味深い試みだ。
Report:原田優輝

ジュリアン・オピー 展示風景

ジュリアン・オピー『イブニング・ドレスの女』(2005)作国立国際美術館蔵

千住博『水の森』(2008)作家蔵対象をアイコン/記号化させるフラットな画風が特徴のジュリアン・オピーは、絵画作品と、人物の目もとや口もと、水面のゆらぎなどをアニメーションで表現した作品を並べて展示していた(写真上)。一方、日本画家・千住博は、羽田空港第二ターミナルに設置されている平面作品『朝の湖畔』をデジタル処理によって一部映像化した作品を制作し、日本画の新たな可能性を模索する(写真下)。

(左)サム・テイラー=ウッド『リトル・デス』(2002)作家蔵、(右)サム・テイラー=ウッド『スティル・ライフ』(2001)作家蔵

サム・テイラー=ウッド『スティル・ライフ』(2001)作家蔵ロンドンを拠点に活動するアーティスト、サム・テイラー=ウッドによるこれらの作品は、机の上に置かれた果物、壁にかけられたウサギの死骸が、それぞれ朽ちていく様子を早送りの映像で見せ、生命の美しさとはかなさを伝統的な絵画的構図の上で表現している。

ドミニク・レイマン『平和の挨拶を交わしなさい』(2006)作家蔵

鷹野隆大『電動ぱらぱら』(2008)作家蔵教会のミサに集まった人々の後ろ姿を壁面いっぱいに淡々と映し出すポーランド出身のアーティスト、ドミニク・レイマンによる作品(写真上)と、写真家・鷹野隆大による男性、女性、女装した男性など、様々な性・個人が服を脱いでいく過程を、上半身・下半身をランダムに組み合わせて映し出す作品(写真下)。


森村泰昌 展示風景展示空間を2つに分け、以前より制作を続けている一連の「フェルメール研究」シリーズに新作を加えて発表した森村泰昌。空間、映像、平面など様々な表現手法を駆使した空間インスタレーションになっている。

Exhibition Information
『液晶絵画 STILL / MOTION』
Aug 23 2008 – Oct 13 2008 at 東京都写真美術館
参加アーティスト
森村泰昌、やなぎみわ、千住博、鷹野隆大、小島千雪、ブライアン・イーノ、ジュリアン・オピー、サム・テイラー=ウッド、イヴ・サスマン、ヤン・フードン、チウ・アンション、ドミニク・レイマン、ミロスワフ・バウカ、ビル・ヴィオラ














