
Chim↑Pom Exhibition | 『にんげんていいな』チン↑ポム
はみ出し者は打たれる現代社会において、そんなことはお構いなしとばかりに、立て続けに過激な作品を発表し、議論を呼んでいるアーティスト集団Chim↑Pom。今最も注目を集めている彼らが“Chim↑Pom+無人島プロダクション漂流”企画の第2弾となる展覧会「にんげんていいな」を山本現代で開催中だ。
Text:小島直子
『くるくるパーティ』
突然、目の前に飛び込んで来たのは、メチャクチャに散乱した食物の残骸。実際に行われたパーティーの状況を食品サンプルを用いて再現したインスタレーション『くるくるパーティー』は、その状況を通して、退廃した現代社会の有様を突きつけてくるような作品だ。
モニターには、Chim↑Pomとその友人たちによるバカ騒ぎの模様が流れている。その被害(?)となった撮影現場は、アーティスト会田誠氏の自宅で、許可なしで敢行したそうだ。

食品サンプルだけに留まらず、忠実に再現された精巧な吐瀉物のサンプルまで作るほどの徹底ぶり。ここまでくるともはやオブジェと化してくる。
『making of the 即身仏』
Chim↑Pom造形担当の稲岡氏自身が即身仏に近づいていく過程を展示し、最終的には修行によって痩せ細った彼の姿をモデルに彫刻を制作してしまおうという作品『making of the 即身仏』。会期前から断食を始め、取材で訪れた会期4日目にして既に10キロ以上の減量に成功。目指すは「断食する仏陀」のような体だそう。最終日までに激変しているであろう彼の姿が楽しみでもあり、心配でもある…。
「食」をテーマにした2作品は、実にChim↑Pomらしい方法で「飽食」と「飢餓」の対比を表現していた。「にんげんていいな」と、人間の存在を肯定しながらも、愚かな人間の性(さが)を自嘲しているようでもある。
今後も社会の荒波で漂流を続ける彼らの次なる漂着地点は、果たして何処になるのだろうか?

Exhibition Information
『Chim↑Pom にんげんていいな ‘Good to be human’ 』
June 27 2009 – July 25 2009 at 山本現代
同時開催
「FujiYAMA, GEISHA, JAPAnEse!!」
Jul. ?? 2009 – Aug. 8 2009 at 無人島プロダクション
*富士山に入山規制が出ているため、展覧会開始日時未定。
問:無人島プロダクション
Artist Profile
Chim↑Pom
無人島プロダクション所属。2005年、エリイ、卯城竜太、林靖高、水野俊紀、岡田将孝、稲岡求によって結成された6人組アート集団。同年秋、サンフランシスコで開催された美術家・会田誠の個展会場の一部で、エリイ(Ellie)がピンクの液体を飲み、ひたすら吐き続ける様子を撮影した映像作品「ERIGERO」を展示し鮮烈デビュー。殺鼠剤への耐性を持つネズミ「スーパーラット」を渋谷で捕獲、ピカチュウの剥製にして展示した初個展「スーパー☆ラット」が話題を呼ぶ。2007年にはセレブの地雷除去活動に憧れたエリイの目的を果たすためカンボジアに渡航し、高級バッグなどを地雷で爆破した「サンキューセレブプロジェクト アイムボカン」が広島市現代美術館「新・公募展2007」で大賞受賞。












