
ISETAN × more trees | 『鳩時計コレクション』
DESIGNTIDE TOKYO 2009のエクステンション会場として新宿伊勢丹にて開催された『鳩時計コレクション』。音楽家の坂本龍一が代表を務める森林保全団体、more treesと伊勢丹が共同開発した、深澤直人デザインのシンプルな鳩時計をベースに、ANSWR、Klein Dytham architecture、田名網敬一、名和晃平、皆川明、森本千絵やりょうなど、グラフィックから建築、ファッション、現代美術、女優、など様々なジャンルで活躍する50組のクリエイターが手掛けた作品は、どれも個性豊かだった。
Text:石井幸太
鳩時計のオリジナルモデルのデザインを手掛けたのは、世界的に活躍する活躍するプロダクトデザイナー、深澤直人。森林整備の際に生まれる間伐材を使用し、装飾を極限まで排除した、まるで巣箱のようなシンプルな鳩時計は一つ一つ木目の具合が異なり、素材の温もりも感じられる。

(左)ANSWRカスタマイズデザイン(右)大日本タイポ組合カスタマイズデザイン
(左)ヒロ杉山カスタマイズデザイン(右)HIMAAカスタマイズデザイン
それぞれのクリエイターが思い思いにカスタマイズした鳩時計は、どれも作者の個性を反映させた唯一無二のデザイン。


伊勢丹一階の、通りに面したショーウインドウ内でも展示は行われた。作品に合わせたディスプレイデザインがなされ、通りを歩く人々もつい立ち止まり、見入ってしまうような、独創的な空間を作り上げていた。

毎時00分、30分には 鳩時計の“ハト”が小さな巣穴から飛び出し、鳴き出すのだが、四方八方の、趣の違うそれぞれの作品から顔を出す様は、とても可愛らしくもシュールな光景だった。どんなに奇抜な風貌をしていても、時計としての機能を備えた実用的な作品群は、展示販売された。また、売り上げの5%はmore treesに寄付され、森林保全に役立てられることとなる。
森林を健康的な状態で保全していくためには、間伐によって生まれた材木を切り捨てるのではなく、積極的に使用していくことが重要。そのことを、決して押し付けるのではなく、それとなく気付かせてくれる展覧会だった。

Exhibition Information
ISETAN LIVING FANTASY DREAM
ISETAN × more trees『鳩時計コレクション』
October 28 2009 – November 10 2009 at 伊勢丹新宿店
Artist
深澤直人、青木むすび、東信、アラキミドリ、AlexanderGelman、ANSWR、井口真吾、 井口弘史、 伊藤桂司、植原亮輔+渡辺良重、OHGUSHI、川上俊/artless(制作協力:山口達彦/TRNK)、KYOTARO、Klein Dytham architecture、SAFARI inc.、白根ゆたんぽ,鈴木康広,諏訪綾子/food creation、大日本タイポ組合,田名網敬一、田中千尋、tarout、津村耕佑、TGB design、点、中山路子/MUVEIL、長山智美(制作協力:現代美術二等兵)、生意気、名和晃平、203gow、himie、東泉一郎、東恩納裕一、日比野克彦、HIMAA、ヒロ杉山、福井利佐,皆川明/mina perhonen,森本千絵+上岡佑司/mono°goen°、山本和久/Donny Grafiks、りょう、e.m.、猿山修/guillements layout studio、JAM HOME MADE & ready made、高橋理子/HIROCOLEDGE、タナカカツキ、Bob Foundation、ミントデザインズ、吉田龍太郎/TIME & STYLE、ワカマツタダアキ/Q-pot.、脇坂克二/SOU・SOU






