
haroshi EXHIBITION |「SKATE&DESTROY」 ハロシ
スケートボード・アート界の旗手として、カッティングエッジな作風が注目されるHIROSHERと春巻から成るユニット、haroshi。USEDのスケートボードをアクセサリーやオブジェへと再生させ、人気を博してきた彼らが、「HARVEST」から名義を一新してからは初めてとなるエキジビション『SKATE&DEASTROY』を青山PLSMISで開催した。一見キャッチーに見えるその作品の背後には、素材の持つ可能性を追求し、物体の魅力を最大限引き出そうという姿勢が感じられる。
Text:石井龍

ボディはビット状に切り取られたスケートボードを組み合わせて作られており、角はスケート場のひとつであるボウルを模している『moose』。今回のエキジビションの目玉であるこの作品は、そのスケールと重厚さで、作品の存在感を顕然と示していた。



この作品はスケートボード・アートの巨匠JIM PHILLIPSの『SCREAMING HAND』へオマージュを捧げているという作品。使い古されたスケートボードが素材になっていることを事を感じさせない肉体のリアリティ、躍動感を感じる事ができる。



見事なまでに作り込まれた林檎のオブジェ。美しい曲線と荒廃した断面、ひとつのオブジェの中に再生と破壊、美と醜というようなアンビバレントな世界観を同居させた。





スケートに心酔したことが活動のきっかけというharoshiは「スケーターとして、今まで無視されてきたスケートボードのリサイクルについて提案すること。アーティストとして、USEDのスケートボードに滑る事以上の可能性を見つけること」を掲げ、「デッキが誰に大事に乗られていたいうこと、もともと生命ある樹木だったことを忘れてはならないと思っています」と、活動のスタンスを明言している。作品の随所に何らかの形でスケートカルチャーのエッセンスを加えるなど、彼らが生み出すモノからはスケートボードへの愛情と感謝の気持ち、そして、何よりもそれを心から楽しんでいる様子が伺える。また、一点一点手作業で作られた作品には途方もない労力がかけられているであろうことも容易に想像がつく。そんな彼らの卓越したクラフトマンシップとラブ&ピースの精神を感じることができたエキジビションだった。

Exhibition Information
en one tokyo presents
『SKATE&DESTROY』
February 20 2010 – February 27 2010
at PLSMIS
Artist Profile
haroshi(HARVEST)
2003年より『HARVEST』名義で使い古されたスケートボードを加工・造形し、プロダクトやアートピースを製作する活動を続けているHIROSHERと春巻。これまでにBURTON、任天堂、FTC等との数々のコラボレーションを実現させてきた。
そして、2009年よりアート性を強く打ち出した『haroshi』名義で活動を開始。今後は展覧会を中心に国際的な活躍が期待される。
個展終了後に行われたharoshiのインタビューはこちらから。














